ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

預金

ロシアとキプロスの関係~統計から~

Vesti EkonomikaのInfographicaでキプロスについての面白い統計が載っていたので紹介します。

(1)キプロスの銀行にあるロシア人の預金
http://www.vestifinance.ru/infographics/2467

・680億ユーロの預金のうち、200億ユーロが外国人の預金 
・外国人の預金のうち、49.5億ユーロがロシア人の公式な預金
・102.25億ユーロが、ロシア人のグレーな預金

 →約150億ユーロ、総預金の約22%がロシア人の預金


(2)外国からロシアへの投資(2012/9月時点)
http://www.vestifinance.ru/infographics/2425

1位 キプロス  22.2%
2位 オランダ 16.8%
3位 ルクセンブルク  11.2%
4位 中国  7.9%
5位 イギリス 7.6%
6位 ドイツ 7.0%
7位 バージン諸島 3.5%

 → キプロスはロシアに対する最大の投資国。見事にロシアから出てった金が還流しているように見えますね。


[単語]
・Виргинские острова : バージン諸島
 

キプロス大統領とロシア大統領が電話会談

キプロス議会が預金への課徴金に関する法案を否決しました(朝日新聞)。
その後、キプロス大統領とロシア大統領で電話会談があったと、RIA NOVOSTIが報じています。

すでにロシアはキプロスに対して融資の返済期限の5年間の延長など金融支援を行っており(ロイター)、追加支援を依頼するものと思われます。明日(というか今日か)、キプロスの財務大臣がモスクワを訪問して詳細を話すようです。

名目GDPが247億ドルのキプロスに対して100億ユーロの金融支援ということで、割合で言えばとんでもない額の支援をするわけですから、EU側が厳しい条件を付けるのもしようがないところがあるとは(はたから見ると)思います。欧州の支援策を否決したことで、何も策を講じないとキプロスはユーロ脱退、デフォルトに陥ることになります。小国とは言え欧州・ロシア、とりわけ関係の深いギリシャへの波及効果は甚大となると考えられますので、欧州からの支援を別条件とすることを求めると同時に、ロシアからどれだけ支援が引き出せるのかにかかっているのかも。

(追記)
どうでも良いですが、Russkoe Radioでフィギュアスケート選手のプルシェンコのインタビューを聞いていたら、DJが「キプロスに貯金してないの?」と尋ねて「キプロスに貯金してないよ、ロシアしかない」と言ってましたが、これがロシアでは日常的な挨拶になっているのかもしれません。ロシア人にあったらぜひ訊いてみてください。続きを読む

キプロスに預金を置くロシア

キプロスが預金への課徴金を課すことになった件について、決定前の記事ですがロシアの企業がどのくらいキプロスにお金を置いていたかFinmarketがMoody'sの評価を掲載しています。
(本当はこっちを先に掲載する予定だったのですが・・・)

銀行預金部分の訳を抜粋しておきましたが、 ロシアの銀行はキプロスの銀行に120億ドルを預金としておいていて、またロシアの企業はキプロスに190億ドルを置いているとのこと。この10%だとすると31億ドル・・・個別企業にとってはつらいとこも出てきそうですが、全体としてはそこまで大きな影響はないかもしれません。

銀行の中でキプロス資産が最も大きいのはVTB。ということもあって、昨日のロシア株式市場ではVTBが-5.4%と大きく下げています。ただ、市場で最大のガスプロムが-0.15%と値を変えていないので、全体としてはそこまで下げていません。むしろ日本の方が下げているという・・・どこまで打たれ弱いんでしょうか。

ただ、直接的な預金保有はこのくらいなのですが、間接的なものも含めるとキプロスの銀行の総資産の25%はロシア由来で、このうち1/3が逃避するという説もあります。逃避先はオランダとロシア。キプロス大丈夫か。

この施策には、プーチンさんも、ロシア人の資産がやられるということで強く批判。 微妙な照明を使って恐怖感を増幅させています。狙い撃ちみたいなもんだもんなあ。ロシアは参加していないユーロ機関での決定ですし。

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キプロスが預金への課徴金を決定、ロシア人大損

日曜日は通常更新しないのですが、キプロスの預金への課徴金が決定されたというニュースが飛び込んできたので、RIA NOVOSTIの記事を訳しました。(荒い訳なので注意) 

16日、キプロスはEUの指導に従う形で預金に対して課徴金を課す決定を下しています(日経記事参照)。これについて大統領がコメントしています。EUの金融支援は5カ国目ですが、このような預金者への課徴金は初めて。10万ユーロ以下は6.75%、10万ユーロ超は9.9%の税が課せられます。

キプロス国民はもちろん損害を被るわけですが、キプロス預金といえばロシア人。ロシアの会社はキプロスに持ち株会社とかよくわからない会社を作ってそこに利益を溜め込んでいたりしていますので、こういったロシア人たちが大打撃を受けることになります。むしろ大半がロシアマネーのような気も。すでに電子送金は凍結されているので、逃避もできません。ルーブル為替にも影響が出てきそうです。

このことを織り込んだ上でEUとキプロスはこの決定を採ったのでしょうね。
しかし、これでロシア人が金を引き上げたらキプロスもっとやばくなるのでは・・・?


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ロシア経済の成長を信じロシア経済に投資する中年の投資と勉強の備忘録です。 ロシア語の勉強も兼ねて、ロシアや旧ソ連諸国の経済関連ニュースを紹介していきます。勉強中なので、いろいろ教えて下さい。 HN:イワノフ ブログランキングに参加しています。面白かったらどちらか押してください~↓
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