RBK Dailyが2012年度の鉱工業生産高について報道しています。

鉱工業生産高は2.6%ですが、エネルギー分野が1.1%成長にとどまったのに対し、 その他製造業が4.1%成長となっており、エネルギー一辺倒からの脱却が進んでいる、と記事では肯定的に捉えられています。

同時に輸入も減っていることから、ロシアの製造業の競争力が増し輸入代替が進んでいると結論づけています。「輸入代替」ということばあんまり良いイメージを持っていないのは輸出大国日本の国民だからでしょうか。いや、輸入代替と聞くとどうしても国内産業保護のための輸入障壁っていうイメージがあるからか。といっても、日本を含めたアジア各国も南米も輸入代替から入って成長をしているのだから、ロシアに文句を言う筋合いはあまりないのかもしれません。WTOにも加盟したし。

産業構造的に言えば第1次産業から第2次産業への転換が進みつつあるということなのでしょう。以下紹介していますが、分野別の成長率で興味深かったのは冷蔵庫生産が増えていること。ロシア、というかソ連で冷蔵庫といえばミンスクの冷蔵庫ですが、検索したらサラトフなんかも結構生産しているみたいですね。さすがにミンスクの冷蔵庫の輸入は輸入扱いになってるんですよ・・・ね・・・?WTOに加盟して冷蔵庫の輸入関税も下がっていくところで、価格競争力を保てるかどうか。 

乗用車生産も大きく伸びています(13.3%)が、これこそ輸入障壁を利用した輸入代替なんでしょうね。続きを読む