Vedomostiが、2013年のロシア経済の成長率見込みが大きく引き下げられていると報じています。

経済発展省は2013年のロシア経済成長率予測を3.6%から2.4%に引き下げ。また、インフレは5.8%、資本流出が300億-350億ドルと見込んでいます。インフレ予測はさほど変わっていませんが、資本流出は100億ドルとの見込みからだいぶ増えています。

投資の伸びが想定の6.5%に比べ実績が4.6%と2%近く低いことと、主にガス輸出の不振が大きな原因のようです。

また、RIA NOVOSTIでは、経済産業省は石油・ガス価格が今後下落すると予測していると伝えています。石油・ガス価格の下落はルーブルの押し下げ要因となり、輸出部門に肯定的な影響を与えるとも。また、消費の伸びも低下しています。

年率2.4%というと先進国並みです。下手したら日本でもこのくらい今年は叩き出せるかもしれません。それにしても第1四半期が終わったばかりで1%も見込みを変えるのは尋常でない。原油価格も落ちています。経済発展省では不確実性が原因と見ているようですが、構造的な問題だと思います。日本経済と似たような状況に陥ってるような感じですね。

[関連記事]
 ロシア13年成長率見通しは2.4%、09年以来の低迷に(ロイター

[単語]
・понизить прогноз роста ВВП : GDP成長率予測を下げる
・отток капитала : 資本流出
・стагнация : スタグネーション
・в среднесрочной перспективе : 中期的に
・спотовые контракты : スポット契約
・сланцевый газ : シェールガス
・ценообразование на газ : ガス価格形成