ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

消費者ローン

ロシアのオートローン:質は高いが成長率は鈍化

Finamarketが、2013年上半期のロシアでの自動車販売について報じてます。

ロシアの自動車市場は銀行と国内資金市場の状況にますます強く依存しつつある。しかし、自動車ローンの成長速度はローン市場全体に比べて遅れをとっており、その割合は減ってきている。

2013年上半期にロシアでは125万2890台の乗用車が販売された。そのうち、10000ドル以下の安価なものは3%未満に過ぎず、大部分は10000ドルから30000ドルのセグメントに当たっている。

自動車ローンを利用した購入は44.13%と、ほぼ2台に1台がローンで購入されている。しかも、95%は滞納もなく、ローンの質としてはかなり高い。

ただ、消費者ローン市場の成長に比べ、自動車ローン市場の成長は遅れを取っている。

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価格セグメントごとの売上の割合(台数ベース)
1位 10000ドル~20000ドル : 44.5%
2位 20000ドル~30000ドル : 21.2%
3位 40000ドル以上 : 16.2%
4位 30000ドル~40000ドル : 15.2%
5位 10000ドル未満 : 2.9%

消費者ローン市場のシェア(2013年7月1日付)
1位 消費財購入ローン : 48%
2位 不動産担保ローン : 25%
3位 自動車ローン : 14%
4位 クレジットカード : 13%

ローン市場の成長率(2013年)
消費者ローン市場全体 : 17.5%
自動車ローン市場 : 11.06%




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S&P:ロシアの経済成長と消費者ローン危機(2)

昨日の「S&P:ロシアの経済成長と消費者ローン危機(1)」の続きです。

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不担保消費者ローンを含むリテールローン残高は企業向けローンよりもかなり速いスピードで成長するとS&Pは見ている。もし中期的に家計債務が増えていくと、クレジット・バブルが起こることにつながると警告している。同時に、政府が銀行の準備金や資本に対する規制を強化うすると、消費者ローン残高の成長を抑えるような影響を与えるとしている。

ロシア経済に成長の潜在力はある。特に、ロシアの国家財政指標は比較的良好だ。拡大政府債務は高くなく(2012年でGDPの10.4%)、政府の資産は負債をわずかに上回っており、純債権国となっている。しかし、2014年に向け状況は変わる。 2012年は、石油価格高騰がGDPの0.4%の黒字を政府予算にもたらしたが、今年や今後数年はバランスは悪化し、2016年に財政赤字はGDPの1.6%に拡大すると見られる。

財務状況は中期的に悪化すると見られるが、それでも赤字は大きくなく、ロシア政府としては予算運営にある程度の柔軟性を持ち続けられる。もちろん、国内債券市場が小さいんためその柔軟性には限度があるが。今年のはじめにロシア国債市場を外国人投資家に開放したことにより、ロシア政府は追加的なファイナンスの可能性を獲得した。

インフレはまだ高く(2009-2012年平均で約8%)、ここ数年は年6%程度とあまり低下しないと見られる。ロシア政府が近年維持してきた管理変動相場を緩和していくことは、特に石油価格変動のようなストレス状況に対する経済の安定性を強化することにつながる。また、純債権国であることは、外国からのストレスシナリオに対する防御手段となりうる。 

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ロシアの経済状況が良いのか悪いのかよくわからない記事ですが、ちょっと調子は良くなくて、今後回復の見通しもあまり立ってないけど、財政的には問題ないからしばらくは耐えられる、といったくらいでしょうか。日本経済の見通しよりはまし?
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S&P:ロシアの経済成長と消費者ローン危機(1)


S&Pが発表したロシア経済の先行きについての論評記事がRBKに掲載されています。論評なので、簡単に抄訳してみます。

経済用語が広く、わかりやすく使われていますし、構文もほどほどに難しいので、勉強用に良いテキストなのではないかと思います。

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ロシア経済の問題は、よく知られるように、燃料分野、特に石油への高い依存度にある。ロシアからの輸出の過半が石油および石油製品であり、ガス・金属も含めると、輸出の約80%を占める。

エネルギーへの需要が落ちる世界経済の鈍化が続く中で、このようなロシア経済の方向性は極めて深刻な問題を孕んでいる。しかもロシアの製造業の多くは競争力がなく、経済改革のスピードも非常に遅い。外国人がビジネスの展開を控えるような投資環境の悪さ、汚職もある。ロシア経済が危機前まで見せていたような成長率の回復はまだ遠そうだ。

経済改革を積極的に推し進め、投資環境改善への強い施策を採らなければ、ロシア経済の停滞はまだまだ続くことになる。S&Pによれば、今年度のロシア経済成長率は3%にまで落ち込み、2014-15年も3%強にしかならない。

しかし、経済成長は鈍化しているがロシア経済は引き続き拡大の段階にあるとS&Pは指摘している。ローンの伸びが引き続き高く、2012年度は約18%、2013-14年度も15-18%成長を見込んでいる。GDPに対する家計の債務比率は2012年度で12%を超え、2014年までに15%まで伸びる見込みだ。それでも国際的に見れば低い水準ではあるのだが。

ここ2年で見られているのは、消費者ローンでの高成長だ。年平均で38%という高成長は、銀行にとって信用リスクが高くなるという問題を孕んでいる。リスクの高い不担保消費者ローン量の拡大の部分が大きいからだ。不担保ローンは2012年末で消費者ローンの64%を占めている。

しかも、家計収入の伸びは消費者ローンの伸びに比べひどく遅れている。つまり、債務者一人あたりの債務水準の拡大につながっている。労働者一人あたりの不担保ローンの平均額は、2012年度末において平均年収の1/4にまでなっている。

前の借金を返済するために新たな消費者ローンを組む量も増えている。2012年度は、銀行の債務引当金が2011年度比で倍増、特に消費者ローンでは3.6倍となった。この傾向は2013年も続くだろう。

 (続く)続きを読む
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