ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

旧ソ連諸国

ロシアに移民はどれだけいるのか

Kommesart-Vlast'がロシアにいる移民の数についての記事を掲載しています。

1100万人らしいです。人口の7-8%くらいでしょうか。アメリカに次いで世界第2位とのことで、さすが世界の覇を争った2国です。

主に中央アジア、特にウズベキスタンとタジキスタンが多いようですね。

* * *

ロシアに移民はどれだけいるのか


9月に行われた国連経済社会理事会報告では、移民の数でロシアはアメリカに次いで2位だという。同理事会はロシアには1100万人の移民がいるとした(アメリカは4580万人)。ロシア連邦移民局もこのような評価に同意している。移民局によると、ロシアにいるすべての外国人を含めると1120万人の移民がいる。そのうち、合法的に働いているのはたったの150万人であり、一次滞在許可あるいは居住権を持っているのはたったの72万人であると移民局はしている。

40%の移民は働くためにロシアに来ているわけではなく、30%は決められた期間を超えてロシアに滞在している。移民の多くは中央アジア出身だ。1120万人のうち23%がウズベキスタン国籍であり、10%がタジキスタン国籍だ。ロシアにいる不法移民の数は300万人から500万人と言われている。最近の4年間で移民流入は37%増加している。

モスクワには100万人、モスクワ州には150万人の移民が生活している。うちモスクワで合法的に働いているのは20万人で、モスクワ州は40万人だ。2012年のモスクワの外国人移民登録者数は174.5万人となっている。

アントン・ムハタエフ

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GDPを輸出する移民-タジク48%、キルギス31%、モルドヴァ24%

Kommersantが、移民労働者の本国への送金額に関する世銀報告の記事を掲載しています。

やはり タジク、キルギス、モルドヴァは多いですね。モルドヴァは昔はGDPの半分と言われてたと思いますが、最近は1/4に減ってるんですね。ルーマニア語が話せるので、スペイン語やイタリア語もすぐ話せるようになるので移民が多いと聞いています。ある意味羨ましい…。


* * *

 移民の労働が、移民先の国だけではなく移民元の国にとっても経済的事実としてますます重要になってきてている。2013年に移民が本国い送金した額は5000億ドルを超える見込みだ。GDPの1/3ないし半分もの額が移民の送金である旧ソ連の国もある。
2013年、発展途上国からの移民が本国経済に与える影響は4140億ドルであり、前年比で6.3%増加していると世銀の調査で判明した。2016年には5400億ドルを超えると同銀行専門家は考えている。全世界の移民が本国に送金する金額は、20113年は5500億ドル、2016年には7000億ドルになるとも言われている。

この評価は、ロシアやラトヴィア、リトアニア、ウルグアイなどが発展途上国ではなく高所得国家に属するようになった世銀の新カテゴリーに従っている。

(中略)

本国GDPに対する送金額の割合で見ると、旧ソ連諸国が無条件のトップを占めている。2012年、タジキスタンからの移民の送金額はGDPの約半分、48%を占めた。キルギスは31%、モルドヴァは24%だ。これらの国と同様なのはレソトとネパールで、GDPの約1/4が本国に送金されている。

 実際の数値はこれを上回る。公的チャネルを通じた送金にかかる費用が高いため、移民はその他の本国送金の手段を探さざるを得なくなっていると世銀の専門家は指摘している。
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ロシア、モルドバワインの輸入を再び禁止

Interfaxが、ロシアがモルドバワインの輸入を再び禁止したと報じています。

私も勉強不足でよくわからないのですが、素人が見るとどう考えても恣意的かつ政治的なものにしか見えないんですよね。グルジアもそうですが。主任衛生医師の発言でも、「なんで俺たちがこんな仕事しなくちゃいけないのか意味がわからないから全面輸入禁止」ってどういうことでしょうか。

まあ、私がロシアよりモルドバの方が好きだからこう見えてしまうのかもしれませんね。日本もモルドバワインは輸入してますし、イタリアやフランスの企業が買収したモルドバワイナリーもありますから、全面停止にするほどのものということはよっぽどなんでしょうね。それともロシア向けに低品質のワインを輸出しているのか。

ロシア側の主張を抄訳して紹介します。

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 モルドバワインが再び輸入禁止に
消費者保護・福祉監督庁は9/10にモルドバからのワイン輸入禁止を決定した。ワインの質が問題だという。

オニシチェンコ主任衛生医は次のように語った。

「輸入禁止はモルドバ側から問題のシステマティックな解決に向けた具体的な方策が見られるまで続けられる。モスクワ経済の乳母を務めるつもりはない。

ロシア側は最近何度もモルドバ・ワインの品質についての問題を取り上げてきた。ここ3週間でなんども交渉や合意に達しようと努力してきた。輸入禁止は、我々は本当にしたくなく、必要に迫られたものだが、この状況を打開する唯一の可能性だ。

モルドバ・ワイン製品の品質を不安に思う深刻な根拠がある。許容される量を上回る可塑剤が検出されている。これは製造技術や材料・製品の保管に何らかの違反があることを意味する。洗練された製造には相容されないものだ」

今年度、モルドバからロシアへは1300万リットル以上のアルコール製品が輸入されている。8月末にロシア消費者保護・福祉庁は、健康に害を及ぼすフタル酸ジブチルを検出したとしてモルドバからの8貨物輸入を停止した。また、さらに2種類のモルドバのアルコール製品もロシアの国家登録を否認されている。

オニシチェンコ医師は、状況は悪化しており、2006年のときのような方向に向かっていると話した。2006年、ロシアはモルドバからのワイン輸入を禁止したが、その後徐々にロシア市場に戻ってきていた。オニシチェンコ医師は、これまで行ってきた手作業での管理をするリソースなくなってしまった、モルドバ政府機関が行うべき仕事をロシアのラボに負担させる意味が無い、モルドバにはアルコールの品質を管理するシステムがないと言った。

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