ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

年金

プーチン大統領予算教書を発表

プーチン大統領が発表した予算教書の内容をIsvestiyaが報じています。

予算教書だけ個別で発表するのは今年が最後で、来年からは上院に対する教書に含まれるようになるとの由。

内容は簡単に次の通り。
  • 国家予算は経済成長と(5月に発表した)社会保障政策の実現を支えるもの
  • 近い将来においては、教育・科学・インフラに対する支出を拡大する。
  • 年金生活の水準を継続的に向上させる。年金額が職歴に応じたものになるような新たな年金方式を検討する。ただし、 企業の年金支出水準は現在の水準に据え置き、これ以上の負担をビジネスにかけないようにする。国家予算が効率的に支出されているかどうか国民が確認できるよう、地方公共団体は予算を公表すること。
  • どこかの島に隠すのではなくロシアに投資をすることが得になるような税制を創る。

他の記事もさっと読んでみましたが、予算教書ではこれまで社会保障政策が主眼に置かれ、社会保障の拡大が経済成長にもつながるという論旨だったのが、今回の予算教書では経済成長が主眼に置かれ、社会保障を拡大するためには経済成長が必要である、という主張に変わっているようです。当然と言えば当然なのですが、選挙のない年なので甘い言葉を言わなくなったのでしょうか。

最近、ロシアを含め新興国経済の調子が今ひとつ(日本と米国に資金が集中?)で、ロシアは特に出口が見えないスタグネーションの状況にあります。頼みの綱のエネルギー価格も上がりません(これは一般生活者にとっては良いことですが)。私のロシア投資も含み益がなくなり含み損の状態です(これは円高のせいもある)。私の生活改善のためにもロシアには頑張っていただきたいものです。 続きを読む

ロシア人「年金だけじゃ生活できないので働く」女性「子供に頼る」若者「貯金する」

Finmarketが、ロシア人の年金に対する見方についての調査結果を報じています。2010年の調査とちょっと古いのですが、興味深いので参考まで。

ロシアでは年金だけで暮らしていけるとは多くの人は思っていないようです。年金だけれ暮らせると思っている人は6%だけ。数字は上がってきてはいるようですが。2005年には、年金受給年齢になっても働き続けると言っているひとが10%だけだったのに対し、2010年には26%にまで上昇しています。また、若年層の方が自分の貯金や個人年金を当てにする割合が多いようです。

日本の状況と似ていますね。東京では、年金に不安を抱いている人が75%もいるようで、他のアジア都市を引き離してダントツで首位のようです(下のリンク記事参照)。団塊ジュニアより下の世代は年金はちゃんともらえないと思っている人がほとんどじゃないでしょうか。私は65歳とか70歳を過ぎても働きたいとは思っていないのですが・・・。


ロシアでは、2010年は危機後なので、「働かなくちゃまずい」と思った人が多かったと推測。
また、男性に比べて女性の方が、子供を当てにする割合が多いとのこと(男性15%、女性28%)。これも日本でも同じような傾向がある気がします。

では一部紹介。
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ロシア年金ファンドの運用動向:GSレポート(4)終

GSの年金ファンド運用に関するFinamrket記事、続き&最後です。

最後に年金ファンドの株式投資について。危機前は株式にもある程度の投資をしていたものの、その後はほとんど手を引いてしまった年金ファンド。

しかし、株式市場投資に制限の少ない民間ファンドの人気も高まりつつあり、今後株式市場を活発化させる可能性が高いようです。

さて、次の危機はいつになるのでしょうか・・・。

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ロシア年金ファンドの運用動向:GSレポート(3)

GSレポートに関するFinmarketの記事の続きです。

ロシアの株式市場は海外投資家が支配しているのに対し、債券市場にはまだ海外投資家の参入は少なく、ロシアの年金ファンドと銀行がメイン・プレイヤーです。銀行は、中銀オペをするための担保としてポートフォリオの40%を債券で保つ必要があるため、償還が近い債券を大量に保有しています。

私も日本債券については期間を短期化していくか(投資信託)、償還まで持ち続けられるやつ(個人向け国債)で持って行こうかと思っています(まだ実施していませんが)。いきなりデフォルトはないでしょうが、利率上昇はそのうち起こると思うので、残存期間は気になるところです。 ましてやロシアはデフォってますので。

ただ前にも書きましたが、ルーブル建て債券の国債決済が可能になったようなので、今後債券市場も盛り上がるのではないかと。参加者が増えれば国債のプレミアムも下がると思われるので、ロシア経済にも良い影響を与えるでしょう。

経済成長という面ではロシアは新興国としては頼りなく見えてきていますが、証券市場的には今後伸びる余地がまだまだあるかなと。

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ロシア年金ファンドの運用動向:GSレポート(2)

昨日のFinmarketの記事の続きです。

国民の年金の大半は対外経済銀行がほぼ管理しています(企業から直接送金を受けるため?)。ただ、投資先は2009年までは国債しか認められていなかったとのこと。つい10年前にデフォルトした国の国債しか投資先に認められていない年金ファンドも怖いのですが・・・。2009年以降は社債や銀行預金が可能となったので、前述のとおり銀行預金がどんどん増えているという状況。

具体的には、2009年末は年金ファンドの97%が国債であったのが、2012年第3四半期には58%まで下がって、銀行預金が16%、社債が15%となっているようです。 

ロシアの民間年金ファンドは、危機前はがっつり株式に投資をしていたが危機後は株式からはほとんど手をひいてしまったとのこと。手を引かなければ回復していたのに・・・という鱈レバは個人のレベルで抑えておかないととんでもないことになりますが。

では、続きは↓。

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ロシア年金ファンドの運用動向:GSレポート(1)

1週間お休みいただいてました。また明日からロシア語本気出します。というわけで今日は過去の遺産より。

Finmarketが、ロシア有価証券市場のゴールドマン・サックスによる見通しについて報じています。他国では圧倒的な存在感を持つ年金ファンドが、ロシアの株式市場と債券市場ではその役割を果たしていないので、将来的に年金ファンドが参入すれば盛り上がる、という論調。

ロシアの年金ファンドが管理する資金はGDPの5%。大和総研によると、OECD平均は60%を超えており、日本は20%超、ということなので、まだまだ小さいようです。が、毎年毎年成長していて、今後影響力はますます大きくなっていきそうです。

現在の資金量は3.1兆ルーブルで、ロシア債券市場の7.5兆ルーブルに比しても45%となるのですが、ただ、現在ロシアの年金ファンドの運用は国債よりも利回りの良い銀行預金に移ってきているとのこと。その比率はまた次回分で。逆に、債券市場はユーロクリア基準を導入してルーブル建て国債の直接決済が国際的に可能になったようで、外国投資家の関心を集めるようです。

確かに、この資金が株式市場に流れ込めばだいぶ株価が上がりそうですね!もうちょっとロシア株式インデックス買い増そうかな・・・。債券も外国銀行が発行するルーブル建て社債より直接国債が買えた方が選択肢が増えて良いと思います。よっぽどプレミアムが載ってないと買いづらいとは思いますが。

長めの記事なので何回かに分けて紹介します。

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一方ロシアでは年金が5年で2倍に

今日からはちょっとだけお休みモードです。

ちょっと前の記事ですが、Vesti Financeが年金と子供に関するメドヴェージェフ首相の発言を報じています。あまり新味がないのは気のせいだと思います。決して発言者のせいでも、翻訳者のせいにもしないでください。

年金平均額を毎年20-28%ずつ引き上げて、2018年には最低生活費用の2倍にすると発表しています。2012年第4四半期で政府が定める最低生存費は年金生活者で月5073.7ルーブル(Wiki調べ)と16000円くらい、その2倍なので32000円。田舎ならなんとかなりそうですが・・・。

日本の国民年金が満額で月65000円くらいなので、その1/2程度かと思うと、逆に高い気もしなくもないと思ってしまうのは問題かもしれません。生活保護だとだいたい10万円程度のようで、これが日本の場合の最低生存費と言えそうです。10万円なら生きていけるとは思います。

暗い話題になってしまいましたが、ロシアと日本で違うのは、ロシアは年金額がどんどん増えるということです。日本と違って・・・どんどん暗くなる・・・。



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ロシア人の収入源(の数)が減っている?

少し前の記事ですが、RBK Dailyがロシア人の収入源に対する考え方について報じています。

2013年には59%のロシア人は収入があんまり変わらないと考えていて、収入が改善すると考えているロシア人の収入源は、7割の人が給与、16%がフリーランス、副業が11%となっているようですが、副業の下落率が高いとのこと。どれだけの人が収入が改善すると考えているのかはわからないのですが・・・。

モスクワに限っていえば、ロシア人は結構副業を持っているイメージでした。フルタイムで働いている人が夜に英語を教えたり、翻訳をしたり、掃除をしたり広告を配ったり、何らかの形で収入源を一つだけにしない努力をしていたような気がします。最近は雇用が安定してきたということなのか、副業程度ではあまり儲からなくなったのか。 

また、収入に対して楽観的な見方ができない理由のトップはやはりインフレ。そりゃハイパーインフレ経験したらそうでしょうな。ハイパーインフレを経験していない私も2%のインフレが恒常的になっても収入がそれほど上がらんかったらどうしようと思います。収入上げてくださいお願いします。

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2013年にロシア人を待つ値上げ:公共料金、給与、年金

昨日の記事とインフレつながりで。

毎年1月1日に公共交通機関の値上げがあって、ロシアに住んでいるときはかなり意識していました。20%とか簡単に上がります。なので、12月末に地下鉄の60回分の回数券を買ったりとかなんとか防衛しようとしていましたが、結局使い切れずに損をしたり。でも、どうしても買っておかないと気がすまない貧乏症から貧乏へ発展するパターン。

さて、昨日の記事でもインフレの要因の一つが公共料金のインデクセーションとされていましたが、Vestiが2013年に値上がりになる公共料金の詳細を伝えています。詳細は下部の引用と元記事を当たっていただきたいのですがこんなのが値上げ・増額されます。

  • 電気料金: 12-15%
  • 暖房料金:8-10%
  • ガス料金:15%
  • ガソリン税:20%増額
電気料金は日本でも値上げされましたが、ロシアでは他の料金もこんなに上がるんですね。エネルギー生産国なのでもともとが安いというのはあるのでしょうが、これが毎年毎年だったら国民も高いインフレ予想をしてしまうのも不思議ではありません。インフレ率は皆がそう予想すればそのとおりになってしまいますしね。実額がこの記事にはでていないので正確な比較ではありませんが、日本と比べたらまだ安いのかな?ガソリンは一般的な95の2012年平均価格がリッター30.66ルーブルと90円程度なので、まだ安いって感じでしょうか。産油国なのに高い気はしますが。

日本と違うのは支出が増えるだけではなくて収入も増えるということです。同記事では、 2013年1月1日から最低賃金(MPOT)が月額4611ルーブルから5205ルーブルに上昇すること、平均給与額が名目で9%、実質で3.5%上昇する経済発展省予測を伝えています。また、平均年金額も2012年の約2倍の月額10300ルーブルとなる見込みです。最低賃金は約15000円、平均年金額は30000円ほど、日本で考えたらありえないくらい安いですが、ロシアの物価を考えてもまだまだ低いです。

この記事では、1月1日からUniversal Electronic Cardの導入が開始されるとありました。ネットでサクッと調べましたが日本語の定訳がわからずとりあえず総合IDカードとしておきます。住基で日本ではかなり議論になりましたが、ここらへんはロシア人反発しないのかな。ロシアで個人情報が政府に正確な記録として渡されるのは、個人的には嫌ですね。 行政サービスの大幅な効率化となるのは明らかなので基本的に賛成ですが、ロシアだと、ねえ。
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ロシア経済の成長を信じロシア経済に投資する中年の投資と勉強の備忘録です。 ロシア語の勉強も兼ねて、ロシアや旧ソ連諸国の経済関連ニュースを紹介していきます。勉強中なので、いろいろ教えて下さい。 HN:イワノフ ブログランキングに参加しています。面白かったらどちらか押してください~↓
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