ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

失業率

ロシア経済産業大臣「スタグネーションは危機よりたちが悪い」

Kommersantが、来年度のロシアの失業率が増加する可能性について報じています。

いかにも先行きの暗い話ですが、現在ロシアとしては歴史的に最低水準にある失業率が今後悪化すると経済産業省が予測しています。同時に、インフレ率も下がるとしており、伝統的なフィリップス曲線が現代も生きている感じになってます。懐かしい。

現在、スタグネーションの状態にあり、それは危機よりも悪い状態だ、と言っているのがロシア政府の危機感を強く表しているような気がしますね。

* * *

2014年、経済状況の全体的な悪化のためにロシアの失業率は増大すると、アレクセイ・ウリュカエフ経済産業大臣は考えている。「客観的に見ると、就業率というのは、経済成長にかかる状況の悪化に遅れて現れる指標だ。すぐにではないが、就業率も低下し始める」

経済産業大臣の予測によると、2014年のロシアにおける失業率は6%程度となる。現在の同省の公式予測は5.7%だ。ロシア統計局の最新統計によると、現在の失業率は5.2%。

インフレに関しては、10月末に6.2%を上回ることはないとしている。さらに、同大臣は2013年末には同省が予測しているとおり6%を上回らないと考えている。現在の年率換算インフレ率は6.2%水準だ。

ソチ投資フォーラムに参加したメドヴェージェフ首相も同様の予測を支持している。「今年のインフレ率は、計画していた通り6%前後におさまるだろう。しかし来年は、インフラ関連の公共料金値上げ凍結の決定を含め、我々がとった政策を考慮に入れると、もう少し低く、4-5%程度になると期待している」
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20歳未満の失業率が30%近いロシア

Rambler Financeが、Vedomostiの記事を引いてロシアの若年層失業率を報じてます。

7月は、季節トレンドにしたがってロシアの失業率も減少した。7月の失業者数は76,000人減少し、失業率は労働人口(4013万人)の5.3%に下落した。なお、米国は7.4%(同1億1514万人) 、EUは10.9%(2億6424万人)。

ロシアで最も失業率が高い層は、学校を卒業したばかりの若年層で、都市部の15-19歳の層で29.2%、農村部で25.6%を記録している。20-24歳だとそれぞれ12.5%、15%と半減している。最も失業率が低いのは40歳代で、都市部で2.5%、農村部で5.5%だ。15-24歳の若年層全体では14.8%(都市部14.1%、農村部16.8%)。 

40.8%の失業者は、職探しをして3ヶ月未満であり、逆に1年以上の失業者は27.1%だ。32.5%の失業者は全く働いた経験がない。

地方別だと、イングーシが44.5%で引き続き最も高く、チェチェン(27.4%)、トゥィヴァ(21.6%)と続く。最も低いのは、サンクトペテルブルク(1.6%)とモスクワ(1.7%)だ。

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ロシア2013年上半期・1-7月期経済指標まとめ

昨日紹介したFinmarketの記事に、ロシアの2013年度上半期・1-7月期の指標がまとまって掲載されていましたので紹介します。

・GDP成長率:1.4%(年率換算)
  Q1:1.6%、Q2:1.2%
 ※2012年度はQ1:4.8%、Q2:4.3%、Q3:3.0%、Q4:2.1%

・設備投資(1-7月期):前年同期比 -0.7%

・住宅建設(1-7月期):2680万平米、昨年同期比 +6.2%

・小売売上高(1-7月期):12兆8944億ルーブル、昨年同期比 +3.8%

・実質可処分所得(1-7月期):前年同期比 +4.3%
 平均賃金(7月):30366ルーブル、前年同期比 +13.5%

・ 失業率(7月):5.3%、昨年8月は5.2%

・人口(7/1付):1億4340万人、上半期で+77100人
 自然減:52800人(昨年同期比-4200人)、社会増:129900人
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失業率は微増だが歴史的低レベル

2013年度上半期の速報が少しずつ出ていますね。Finmarketが、ロシア統計局の情報を引用して、失業率と家計収入について報じています。ソース2

・2013年度上半期、ロシア人の実質所得は昨年同期比で4.4%上昇

・2013年6月末の失業率は5.4%で、5月末時点の5.2%より増加したものの2012年末の5.3%から大きく変わらず。労働力人口は7550万人で、総人口の約53%。

失業率は、ロシアにしてみれば史上最低レベルで労働市場は過熱気味のように見えます。移民の労働意欲も高いようです。しかし、経済自体は鈍化し、インフレ率も高止まりしています(こちらは下半期に落ちるとの予測が多い)。スタグネーションの状態にあるように見えますね。どう考えてもマクロ的には生産性の低さが原因としか思えないのですが、細かく見ていくといろいろと要因はあるんでしょうけどね。

ちなみに、日本の労働力人口は2013年5月末で6571万人(季節調整後)、総人口は1億2780万人くらいのようなので、51%くらいでしょうか。あまり変わりませんね。

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メドベージェフ「経済は、うーん、悪くはないんだけどねえ」

RIA NOVOSTIが、組閣後1年間の成果についてのメドベージェフ首相のインタビューについて報じています。

簡単に言ってしまうと、経済は「普通」、悪くもないけど良くもない、という評価。サマリーは以下のとおりです。
  • 状況は中間。ひどいことも良いこともない。安定的な成長軌道に乗ることが必要。(中期的経済計画で示した)年間4-5%の経済成長が必要。
  • 経済成長は鈍化しているが、重要なマクロ経済指標は問題ない状態にある。特に財政状況、債務状況、インフレ率は悪くない。
  • 政府にとってインフレ率削減が重要、インフレターゲットは引き続き設定する。
  • 失業率は危機前に比べても低い。
  • 「予算ルール」が永久に続くとは意味しないが、燃料価格低下への保険でもあり、ある程度は続く必要があるものだ。
  • 以前は、国家プログラムは個別の目的を有したものであったが、今後は経済成長計画の実現のための手段ともなる。
なかなか苦しい説明です。
先行きが見えにくい、何が本当の問題なのかと言われると、お決まりの「投資環境の改善」「構造改革」というどこから手を付けるべきか具体的に見えない解決策ばかりが提示される近年。日本の石油ショック、バブル崩壊のような、これまでの経済成長策が有効でなくなる時期がロシアにも来ているということでしょう。

ロシアはエネルギー価格に経済の多くを依存している(その依存割合は減ったとしても)ため、そのエネルギー価格変動のショックを軽減するために予算ルールというものが設定されましたが、そのルールのため溜め込んだ資金を市場に放出できず、経済成長を妨げている、というのが経済発展省側の考え方です。今後、この比較的固い政策が緩くなる可能性がありそうな感じですね。続きを読む

失業率の地方間格差:サンクト1.1%、イングーシ46.1%

ロシア統計局が発表したロシアの地方ごとの失業率について、Finmarketが伝えています。

2013年第1四半期末の失業率は、ロシア全体では5.8%と低い水準。
地方別では主なところは↓のとおり。
  • モスクワ : 1.6%
  • サンクトペテルブルク :  1.1%(!)
  • チェチェン : 27.6%
  • イングーシ : 46.1%(!)
昨年のものについて、服部倫卓さんが伝えています。
サンクトペテルブルクの1.1%ってどういう状態なんだ?加熱しすぎような気がします。逆に、イングーシの46.1%ってどうよ? 

ロシアの場合は、公式統計では前述のサイトによれば職安に登録して失業手当をもらっている率ということで、他国に比べて統計が過小にでるようですが、今回はILO基準のようです。

地方ごとに失業率がこれだけ差があるのは、以前の記事(地方に職がないのならモスクワで働けば良いじゃない)でも書きましたが、ロシア国内は移動の自由が制限されているので、それが影響しているのだと思われます。

[単語]
・уровень безработицы : 失業率
Уровень безработицы в РФ различается от 1,1% в Петербурге до 46,1% в Ингушетии.
ロシアにおける失業率は、ペテルブルクの1.1%からイングーシの46.1%まで様々である。

・МОТ : 国際労働機関(ILO)

・отметить, наблюдать, зафиксировать : (「~が見られる」という構文で使用される)

Самый высокий уровень безработицы отмечен/наблюдается/зафиксирован в ---.
失業率が最も高かったのは、---である。
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