独立新聞が、ロシア人の外貨購入額が増加して危機時の水準に近づきつつあると報じています。

2010年に比べて2012年の個人による外貨購入額が60%増加して620億に達しているとのこと。リーマン・ショック危機がロシアに波及した2008年は793億ドルとのことで、それに比べればまだ少ないのですがそれにしても増えすぎだと。

外貨需要が高まっているのは、
・欧州経済・米国経済の先行き不安がロシアに波及するのではないかとの不安
・不動産を含む外国商品購入が増えている
・ハイパーインフレのあった1990年代からの惰性
・労働移民による送金

などが考えられています。最近の傾向として顕著なのは最初の要素かと。
ま、ここ数十年ハイパーインフレもなくとどまることなく円高が続いていた日本でも外貨預金を持つ人が増えているかと思う(私もですが)ので、 ハイパーインフレもデノミもやったロシアの人が外貨を選択するのは当然。ただ、2008年より前はルーブルも強くなってきていて信頼感が増していましたし、ルーブル預金の利率はかなり良いです(債券より良い)。

ただ、記事でも指摘されていますが、個人の売り越しが顕著だとは言え為替自体は安定しているので、そんな心配はない・・・と言いたいところですが、キプロスがやばくなって来ましたね。キプロスにはロシアの金がじゃぶじゃぶと流れ込んでいるので、キプロスがやばくなるとロシアもやばくなるような。この件については来週記事にしようと思っています。

SBIのルーブル建て社債、まだ売り切れてないということはあんまり売れてないんでしょうかね。

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