ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

中銀

ロシア中銀:2013年度GDP成長見込みは2%

中銀が2013年度GDP成長予測を2%に下方修正したとRIA NOVOSTIが伝えています。

中銀金融政策報告によると、中銀は2013年度のGDP成長率を2%と予測し、一定程度の生産能力の余剰を予測している。

経済産業省は、ロシア経済の現在の不況リスクが解消されることを念頭に置いて、 今年度の成長予測を2.4%で据え置いている。

中銀報告では、経済成長の抑制要因として2013年度上半期における石油価格低下を挙げられている。現在、欧州地域のビジネス活動が低水準であり、 海外需要も限定されているため、これが短期的にロシア経済の刺激要因とはならない。

2014年にはこの要因が弱くなって経済成長が段階的に回復されると予測。しかし、中期的には、生産能力が需要を上回る状態は続くと見られ、急速な成長は見込めないとしている。

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 なんか下方修正が続きますね。
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ナビウリナ氏中銀総裁任命:インフレ抑制が主要課題→緩和は限定的か

しばらくお休みしておりました。
リンクさせてもらっている「ロシアぶろぐ(仮)」で、成田-モスクワ間の格安航空券がトランスアエロから発売になるというニュースを危機小躍りしていました。また改めてロシア語の勉強に邁進していく所存であります。

というわけで、昨日、ナビウリナ氏の中銀総裁就任が下院で承認されました(ロイター)。 元経済発展大臣として実業分野での経験を持つ同氏が、今後どのような金融政策を行なっていくのか注目されています。

下院でのスピーチ概要をVedomostiが伝えています。

  • 4年の任期中における主要課題はインフレを3-4%に抑えること。(現行の見通しである)7%は不確定性が大きすぎる。年率3-4%に抑えられればロシア経済にとって質的飛躍となる。
  • 前経済発展大臣として経済成長について考えざるを得ない。中央銀行も自身の手段を通じて経済成長について考えるべきだ。柔軟な為替が重要であり、経済から必要性に対し意図的に抑制してはならない。金融政策と経済成長のバランスは保たれるべき。
  • 多くの企業にとって融資利率が収益率より高い。現在、利率がインフレより低い状態。他国と違い、ロシアにはまだ利率を下げる余地がある。
3つ目の発言はなんかおかしいですがともかく全体的には、金融政策の経済成長に対する効果を信じているタイプのようです。日本の場合、金融の大規模緩和によりインフレ目標を上げる→経済成長を刺激する、という道筋ですが、ロシアの場合は利率を下げる→経済成長を刺激する+抑制的な金融政策でインフレ目標を下げる→経済の不確実性を下げて名目金利を下げる、という2つの相反する政策目標を抱えていることになります。というか、ロシアにかぎらず発展途上国はどこもそうですが。

これだけ見ると、インフレ抑制が主要な課題としているので、中銀総裁としては至極まっとうな発言。ということは、黒田氏のような積極的な緩和政策は行えないということです。ただし、利率については下げたいという希望がある。政策金利が市場金利にどれだけ反映されるのかはよく知らないのですが、少なくとも長期的にはインフレ率が下がれば名目金利は下がるという考え方。現行の政策とあまり変わらなさそうですね。

[単語]
・денежно-кредитная политика : 金融政策
・назначение на пост председатель ЦБ : 中銀総裁任命
・предсказуемость⇔неопределенность : 確実性⇔不確実性
・независимость Центробанка : 中央銀行の独立
・монетарные методы : 金融政策手段
・доступность кредита : 融資へのアクセス
・стоимость кредита : 融資利率、資本コスト
・доходность проектов : 収益率
・операционные издержки : 事業費
・офшоризация бизнеса : ビジネスのオフショア化
・мегарегулятор : 巨大監督官庁
 

中銀総裁「ロシア経済の調子悪い」→緩和政策への布石か

もうすぐ任期満了を迎えるイグナチエフ中銀総裁が、ロシア経済の状況が悪化していると述べています。Vedomostiが伝えています。

現在のロシア経済の状況を簡単かつ包括的に指摘しているので、かなり参考になります。
ロシア経済の状況は悪化しているが、金融政策の緩和は必要なく、リファイナンス金利を維持したという議論です。

・2013年1-2月期の製造業の生産高が昨年同時期に比べマイナス1.5%。
・2012年のGDP成長率は3.4%とロシアにしては低く経済の鈍化が顕著
・景況悪化の原因は民間投資の少なさ、インフラの状態が良くないこと、人口動態上の問題と指摘。労働人口が減少する時期に突入
・世界経済の危機的状況により金属・化学製品の外需が減少。2012年のドル建て輸出額は+1.4%、輸入は3.6%。それまでは2桁成長を遂げていた。 
・しかし失業率はかなり低く(1-2月は5.3%)、インフレ率は2月には7.3%まで上がっている。雇用は十分であり金融政策の緩和の必要性はない。インフレは、酒税上昇と穀物価格の上昇による一時的な要素も大きい。 
・市場のオーバーナイト金利が5.5%-6.5%の幅にあり、期待インフレ率が6%であれば実質金利はゼロに近い。

生産は落ちているのに、雇用は完全雇用に近いという矛盾した状況。単純計算では生産性が落ちていることになりますが。人口が減少する状況にはかなりの危機感が抱かれているようですね。日本ではだいぶ前から発生しているのですが特に対策も打たれておりません。ロシアでは移民の受入で解決しそうだと思います。


[単語]
・экспорт товаров в долларовом выражении : ドル建ての輸出額
・в двузначных цифрах : 2桁の
・введение плавающей ставки по длинным кредитам : 長期貸出変動金利の導入

プーチン大統領顧問が中銀総裁へ

プーチン大統領がエルヴィラ・ナビウリナ(El'vira Nabiullina)大統領顧問を新たな中銀総裁へと推薦したとFinmarketが伝えています。

2007年から2012年まで経済発展大臣を務め、その後大統領顧問をしていました。ちょっと前に紹介したプーチさんのキ◯ガイ発言の記事でちょっと出ていましたね。経済発展大臣のときにWTO加盟を果たし、仕事の腕前の評価は悪くないようです。

他の候補として挙げられているクドリン元財務大臣やコスチンVTB総裁は、RIA NOVOSTIによるとナビウリナ氏は中銀総裁にふさわしいと発言しているようなのでほぼ決まりなのでしょう。クドリンさんに至ってはすぐにTwitterで「素晴らしい候補。彼女に成功を!」とつぶやいてましたし。女性の中銀総裁は、G20では3カ国目になるようです(南ア、アルゼンチンに次ぐ)

今後の中銀の金融政策がどうなっていくのかが気になるところですが、上の記事によると、金融緩和、現状維持、保守転向と右から左までいろんな予想がされていてまったく不明w

ウファ出身、モスクワ大学経済学部卒、基本的に経済発展省でキャリアを積んできた彼女。日本で言えば東大卒経済産業省キャリアが大臣に抜擢→中銀総裁という道筋なので、産業寄りの金融政策に傾く可能性があるのかなあとも何の根拠もなく思ったり。となると金融緩和→ルーブル下落ということになりますが、日本と違って通貨下落で痛い目をみているロシアなのでそこまで短絡的ではないんでしょうね。


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