ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

中央銀行

ロシア中銀:インフレ期待は11%を上回っている

FinmarketがInterfaxの報道を引用してロシア中銀によるインフレ期待計測値について報じています。

インフレ期待をどうやって計測するのかはしらないのですが、今後ロシアのインフレ率は結構あがりそうなようです。中銀としては、経済刺激策に金融政策は取れないという主張。日本とはまったく逆の状況ですね。さて、アメリカと日本はどこまで緩和策を続けられるのでしょうか。

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ロシア中銀:インフレ期待は11%を上回っている

ロシア中央銀行は非常に高いインフレ期待を確認していると、クセニヤ・ユダエワ中銀第一副総裁が木曜日に行われた国家院経済政策・イノベーション発展・経営委員会会合で発言した。

「本日この議題についての会議があった。インフレ期待に関する数的なパラメーターが、11%-12%のインフレを警告している」

ロシア中銀は政策金利についての決定に際しインフレ期待の水準に特に注目する。

「この状況下で私達の持つ政策手段の実施は経済成長にではなくまずインフレに影響してしまう」

ロシア中銀今年のインフレ・ターゲットは5-6%だ。

ユダエワ第一副総裁は、以前にも2013年の6%水準インフレ率が上昇するリスクを指摘していた。
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ルーブル為替の不介入変動幅を3倍に拡大

Finmarketが、中銀のルーブル為替介入政策ルールの変更について報じています。

ドル・ユーロからなる通貨バスケットに対するルーブル為替は一定の幅を持って固定されていますが、2015年までに変動相場制へ移行すること目標として、今回、為替介入をかけるルーブルの揺れ幅を1ルーブルから3ルーブル幅に拡大しました。

それだけロシア経済が自信をつけてきたということでしょうが、ルーブルのボラティリティが上がりそうですね。

* * *

ナビウリナがルーブルを変動為替制へと送り出す
Finmarket

中央銀行は、為替介入を行わないルーブルの通貨コリドーの範囲を大きく広げ、ルーブルの下支えからほぼ完全に撤退した。

8日、ロシア中央銀行は、2015年まで同行が順守するルーブル為替支援の新たなルールを公式サイトで発表した。

・中銀は、ドル・ユーロからなる2通貨バスケットが自由に動く「中立的な」範囲を設定するコリドーの幅を1ルーブルから3.1ルーブルに拡大した。「中立的な」範囲内では中銀は為替介入を行わない。

・通貨バスケットのコリドーの幅自体は7ルーブルで変わっていない。

・つまり、ルーブルは2通貨バスケットに対し今後は32.3-39.3ルーブルの間で動くことになる。しかし、34.25-37.35ルーブルの範囲では中銀は為替介入を行わない。以前は35.3-36.3ルーブルの範囲だった。

・為替介入を行う政策のその他の要素は変わらない。

・2通貨バスケットが中銀が設定した範囲を0.95ルーブル上下に超えた場合、中銀は1日4億ドルレベルでの市場介入を行う。

・範囲からのズレが0.95-1.95ルーブルとなった場合、為替介入のレベルは1日2億ドルとなる。

・通貨コリドーを5コペイカ動かすためには4億ドルレベルの介入が必要となる。この量は達成されたが、今のところ公式にはコリドーの動きは確認されていない。

・10月7日に行われてた為替介入は1.2億ドルだったと中銀は初めて公式に発表した。

・2015年にかけて中銀は変動相場制への移行を完了すると公表している。 

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中銀リファイナンス金利を据え置き

中銀がリファイナンス金利を8.25%で維持したことについてVesti Ekonomikaが伝えています。


1-3月期の経済成長の鈍化、インフレ率の高止まりの二重苦に加えキプロス危機のために信用が落ちつつあるロシアですが、中銀は政策金利を据え置きました。おそらく実業界や経済発展省あたりから強く金融緩和を求められていると思われますが、なんとか独立性を保持した形です。インフレ率が高止まっている中でこれ以上の金利低下がもたらすインフレ上昇の回避が一番の課題なのでしょう。前に記事に書きましたが、実質金利かなり低下していると思われます。インフレ率は目標の6%に対し、7.3%とかなり上を行っており、単純計算で実質金利は約1%と低い水準です。

ただ、長期金利は0.25%下げており、妥協した形になりました。6月1日からは元経済発展大臣のナビウリナ氏が中銀総裁に就任します。ポジションについてははっきりしませんが、おそらく緩和方向に向かうのではないかと思われます。いずれにせよ、原油価格が上昇している以外にルーブルが高くなる原因は今見つかりませんね。

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ルーブル・円は下落、原油価格上昇も欧州情勢が重し=新興国為替(新興国情報)



 [単語]
・внеочередное заседание : 緊急会議
・ставка рефинасирования : リファイナンス金利

ロシア中銀「俺は悪くないよ」→政策金利低下は見込めず?

Kommersant紙が、ロシア中央銀行による昨年の金融政策暫定評価について報じています。

簡単に言うと、「俺は悪くないよ。 資金需要はちゃんと満たしてたし。銀行が構造的な流動性不足にあるのが悪い。中銀の政策は景気に対してマイナスの影響を与えていない。」ということ。

これまでに、昨年後半の成長率の鈍化は高い利率が問題であるという論調を紹介して来ましたが、中銀の発表はこれに反対するものです。まあ、中銀と政府・財界は常に対立するものですしね。日本とかアメリカの例を見ても。

問題は、中銀がこういった立場であると、今後しばらく政策金利の低下は見込めないのではないということです。プーチンさんあたりが決めたら鶴の一声で変わるとは思うんですけどね。

この記事の本筋とは違いますが、面白かったのは、政府予算から石油ガス収入を除いたプライマリー・バランスの赤字が公表されていること。9.7%の赤字、ってそれだけなの?という印象。半分くらい石油ガスから来てるはずでは?と思いましたが、細かいところは説明されていなかったので謎のまま・・・。続きを読む
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