Finmarketが、ロシア人の借金先は親戚が多いという記事を掲載しています。
「お金を返さなくて良い」と考えている人は、友人よりも銀行からお金を借りる傾向にあるというのが面白い。友人から借りられなくなるからでしょうか。クレジット・ヒストリーよりも知り合いからの評判を気にする、というのはロシア人っぽいなあと。
ロシア語を習い始めた時に、「одолжить」という、「貸す」とも「借りる」とも使える単語を習ってなんだこれと思ったのを思い出しました。
以下抄訳。
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銀行はロシア人を借金漬けにしたいと思っているが、ソビエト時代からのマナーはソ連が崩壊してもまだ残っており、ロシア人は依然として友人や親戚から積極的にお金を借りている。このソビエトの遺産から脱却できなければ、消費者金融の成長率も鈍化する。
ロシアにおける銀行からの消費者金融市場は、この2年間急速に拡大している。ローン市場は2012年末には6377億ルーブルと、2009年の倍にまで増加した。このうち消費者金融はだいた67-75%を占めており、この数字は極めて安定している。
需要が大きいため、銀行と非銀行金融が平和裏に共存できている。銀行分野では消費者金融ブームが終わり鈍化が見られており、シェア拡大を追いかけるため信用ポートフォリオの質を落とす用意もできている。
最近の高等経済大学による調査では、ロシアにおいて14%の家庭が、非公的な借金、つまり親戚、友人、同僚などからお金を借りている。この数字は、借金を抱える人の反芻を超えている。ロシア人が銀行からお金を借りないのは、銀行が貸出を拒否するからではなく、構造的な特徴にあった。
・調査回答者の多くは、自身の金融の知識を「良い(удовлетворительно)」としている。
・公式に債務者という地位にならないよう、銀行からお金を借りずに知り合いから借りると答えたのが1/3いた。
・収入が多い人の方が、知り合いよりも銀行からお金を借りる割合が多い。 中間層が知り合いから借金する割合は、貧困層に比べて45-53%低く、さらに収入が上がるとさらに5-11%低くなる。
・自身の金銭的な義務を履行する、あるいは借金を期日通りに返済する必要はないと考えている人の方が、知り合いよりも銀行からお金を借りることが多い。 クレジット・ヒストリーよりも友人や家族からの評価を気にする傾向がある。
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「お金を返さなくて良い」と考えている人は、友人よりも銀行からお金を借りる傾向にあるというのが面白い。友人から借りられなくなるからでしょうか。クレジット・ヒストリーよりも知り合いからの評判を気にする、というのはロシア人っぽいなあと。
ロシア語を習い始めた時に、「одолжить」という、「貸す」とも「借りる」とも使える単語を習ってなんだこれと思ったのを思い出しました。
以下抄訳。
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銀行はロシア人を借金漬けにしたいと思っているが、ソビエト時代からのマナーはソ連が崩壊してもまだ残っており、ロシア人は依然として友人や親戚から積極的にお金を借りている。このソビエトの遺産から脱却できなければ、消費者金融の成長率も鈍化する。
ロシアにおける銀行からの消費者金融市場は、この2年間急速に拡大している。ローン市場は2012年末には6377億ルーブルと、2009年の倍にまで増加した。このうち消費者金融はだいた67-75%を占めており、この数字は極めて安定している。
需要が大きいため、銀行と非銀行金融が平和裏に共存できている。銀行分野では消費者金融ブームが終わり鈍化が見られており、シェア拡大を追いかけるため信用ポートフォリオの質を落とす用意もできている。
最近の高等経済大学による調査では、ロシアにおいて14%の家庭が、非公的な借金、つまり親戚、友人、同僚などからお金を借りている。この数字は、借金を抱える人の反芻を超えている。ロシア人が銀行からお金を借りないのは、銀行が貸出を拒否するからではなく、構造的な特徴にあった。
・調査回答者の多くは、自身の金融の知識を「良い(удовлетворительно)」としている。
・公式に債務者という地位にならないよう、銀行からお金を借りずに知り合いから借りると答えたのが1/3いた。
・収入が多い人の方が、知り合いよりも銀行からお金を借りる割合が多い。 中間層が知り合いから借金する割合は、貧困層に比べて45-53%低く、さらに収入が上がるとさらに5-11%低くなる。
・自身の金銭的な義務を履行する、あるいは借金を期日通りに返済する必要はないと考えている人の方が、知り合いよりも銀行からお金を借りることが多い。 クレジット・ヒストリーよりも友人や家族からの評価を気にする傾向がある。
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