ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

ユーロ

キプロス:ロシアは融資で支援するわけではない・・・?

引き続き。RIA NOVOSTIがモスクワでのキプロス財務大臣とロシア側との交渉について報じています。

予想通り、そんなに簡単にはロシアも助けてはくれないようです。が、この問題で大損するのはキプロス人だけでなくてロシア人もそうなので、動かないわけにも行かない、ロシアとしても強く出られない状況。解決策として、銀行とエネルギーの資産をあげるから融資して、と言っているように思えるのですが、あんまりおおっぴらには言えないような交渉がされているのでしょうか。まあ、交渉の内容がおおっぴらになっても(当事者は)困るでしょうが。

新興国情報のロシアニュースでは、ガスプロムやVTB(キプロスにロシアでは最大の資本をもつ銀行)がさらなる投資を虎視眈々と狙っているようです。

負債が大きすぎるのが問題なので、

・預金への課徴金による削減(EU案)
・ユーロ離脱、通貨下落による実質負債減(アイスランドの例、しかし預金はユーロ建て)
・対外債務モラトリアム(=デフォルト)
・新規融資

といった直接的な方策を使わなければ当面の問題さえ回避できない状況と理解。全面的な課徴金の案に議会が反対しており、今は
(1)10万ユーロ以上の預金に対する課徴金を増加(+おそらく数行の倒産)
(2)ロシア債権のモラトリアムに加え銀行+エネルギー分野への投資(という名の融資)
が解決シナリオとして進められているのでしょう。

ただ、預金への課徴金が決まるとロシアとキプロスの二重課税防止条約が破棄されることにあり、キプロスからロシアマネーは逃避するという情報もある(服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪)ので、同時に進めるのも難しいかもしれません。

しかも、ロシア人オフショア預金なんてキプロス人の預金額額に比べて大きいでしょうから、最初の課徴金案に比べても(1) によってロシア人の損害額は拡大すると思われますが、良いのかな?10万ユーロ以上の部分の30-40%が失われる(ロイター)とも言われています。

いずれにせよ、ロシアにとって痛みのない方策はなさそうです。 

 続きを読む

キプロス大統領とロシア大統領が電話会談

キプロス議会が預金への課徴金に関する法案を否決しました(朝日新聞)。
その後、キプロス大統領とロシア大統領で電話会談があったと、RIA NOVOSTIが報じています。

すでにロシアはキプロスに対して融資の返済期限の5年間の延長など金融支援を行っており(ロイター)、追加支援を依頼するものと思われます。明日(というか今日か)、キプロスの財務大臣がモスクワを訪問して詳細を話すようです。

名目GDPが247億ドルのキプロスに対して100億ユーロの金融支援ということで、割合で言えばとんでもない額の支援をするわけですから、EU側が厳しい条件を付けるのもしようがないところがあるとは(はたから見ると)思います。欧州の支援策を否決したことで、何も策を講じないとキプロスはユーロ脱退、デフォルトに陥ることになります。小国とは言え欧州・ロシア、とりわけ関係の深いギリシャへの波及効果は甚大となると考えられますので、欧州からの支援を別条件とすることを求めると同時に、ロシアからどれだけ支援が引き出せるのかにかかっているのかも。

(追記)
どうでも良いですが、Russkoe Radioでフィギュアスケート選手のプルシェンコのインタビューを聞いていたら、DJが「キプロスに貯金してないの?」と尋ねて「キプロスに貯金してないよ、ロシアしかない」と言ってましたが、これがロシアでは日常的な挨拶になっているのかもしれません。ロシア人にあったらぜひ訊いてみてください。続きを読む

キプロスが預金への課徴金を決定、ロシア人大損

日曜日は通常更新しないのですが、キプロスの預金への課徴金が決定されたというニュースが飛び込んできたので、RIA NOVOSTIの記事を訳しました。(荒い訳なので注意) 

16日、キプロスはEUの指導に従う形で預金に対して課徴金を課す決定を下しています(日経記事参照)。これについて大統領がコメントしています。EUの金融支援は5カ国目ですが、このような預金者への課徴金は初めて。10万ユーロ以下は6.75%、10万ユーロ超は9.9%の税が課せられます。

キプロス国民はもちろん損害を被るわけですが、キプロス預金といえばロシア人。ロシアの会社はキプロスに持ち株会社とかよくわからない会社を作ってそこに利益を溜め込んでいたりしていますので、こういったロシア人たちが大打撃を受けることになります。むしろ大半がロシアマネーのような気も。すでに電子送金は凍結されているので、逃避もできません。ルーブル為替にも影響が出てきそうです。

このことを織り込んだ上でEUとキプロスはこの決定を採ったのでしょうね。
しかし、これでロシア人が金を引き上げたらキプロスもっとやばくなるのでは・・・?


続きを読む
プロフィール
ロシア経済の成長を信じロシア経済に投資する中年の投資と勉強の備忘録です。 ロシア語の勉強も兼ねて、ロシアや旧ソ連諸国の経済関連ニュースを紹介していきます。勉強中なので、いろいろ教えて下さい。 HN:イワノフ ブログランキングに参加しています。面白かったらどちらか押してください~↓
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へにほんブログ村 経済ブログ ヨーロッパ経済へ
ブログランキングならblogram
ブログ内検索
人気記事(過去30日間)


最新コメント
livedoor プロフィール
メッセージ

名前
メール
本文
スポンサードリンク
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月間ページビュー数
2012/01: 01710
2012/02: 02962
2013/03: 06794
  • ライブドアブログ