ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

ガス

ウクライナ:ガスプロムからのガス購入を停止し、ヨーロッパからの購入を設定

RIA NOVOSTIが、ウクライナがロシア・ガスプロムからのガス購入を停止し、ヨーロッパからのガス購入を設定したと伝えています。

この問題をずっと追っていたわけではないので内容について詳しくない立場から言うと、本件については私はウクライナに同情的なので「ふーん」と言った感じです。毎年毎年いろんな政治がからんで面倒な交渉して得るものは市場価格であれば、余計な交渉なしで経済的に市場価格で購入したほうがウクライナにとっては数段良いと思います。

ロシアはウクライナをかわいがっていると思っているのかもしれませんがそれは「かわいがり」ですからね・・・。前にも書いたかもしれませんが、旧ソ連諸国に対するロシアの報道はひどく偏っていますので、ロシアの報道しか見ていないとウクライナが一方的に悪者に見えるかもしれませんが。

といっても、最初に書いたように最近は全然追っていないので間違っている可能性もありますから、泡沫ブロガーの戯言はあまり信用しないように。

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ウクライナ:ガスプロムからの購入を停止し、ヨーロッパからの購入を設定

ポーランドのガス供給会社Gaz-Systemによると、11月始めにウクライナはポーランドの領土を経由したガスの輸送を大きく増加させた。11月9日ウクライナはロシアからのガス購入を停止した。ウクライナとロシアの関係は、来るウクライナのEU連合協定署名を背景に悪化している。

ガスプロム社からのガス購入拒否を宣言したウクライナは、先週、ポーランド領域を経由したガス輸入を設定した。ポーランドのガス供給会社Gaz-System社広報部がRIA NOVOSTIに伝えた。

ポーランドからウクライナへのガス逆供給は、「ゲルマノヴィチ」を通じて行われている。技術的な最大のガス供給量は1日480万立方メートルだ。

同情報では、11月6日まで毎日1250万キロワット/h(約120万立方メートル)から1560万キロワット/h(約150万立方メートル)のガスが供給されていた。

11月6日に供給量は倍になり3400万キロワット/h(約320万立方メートル)となり、11月9日には5130万キロワット/h(約490万立方メートル)に拡大、11月10日も同レベルを保っている。11月11日の情報はGaz-System社はまだ開示していない。

ウクライナはもう数年にわたりロシアからガス価格の値下げを得ることができず、ヨーロッパからの燃料購入を開始した。2012年11月にはナフトハス・ウクライナ社とドイツのRWE社の間での合意に従いポーランドを経由したガス供給が開始された。本年3月末には初めてハンガリーからのガス供給があった。また、ルーマニアとスロバキア経由の逆方向供給の開始も検討しているが、交渉は長引いている。

ガスの逆方向供給とは
2013年春、アレクセイ・ミレル・ガスプロム社長は、ウクライナを「バーチャル・リバース」で責めている。欧州向けのロシア産ガスを、ウクライナの西側g国境のガス量計測所を通した直後に、ヨーロッパのスポット市場で購入したガスとして逆にウクライナの保管所に戻している。

ガスプロム、純利益で世界1位から転落、アジア市場への出遅れ顕著

Vedomostiが、ガスプロム社の2012年度純利益が世界第3位だったと伝えています。

2012年度のガスプロム社の収入は、2011年度から3%増加し4兆7640億ルーブル(約15兆円)でしたが、純利益は10%減少し1兆1820億ルーブル、4兆円弱 となりまいた。

ガス輸出量は5190億立方メートルから4820億立方メートルに減少。 欧州へのガス輸出量は1566億立方メートルから1510億立方メートルに微減したものの、売上は1兆4390億ルーブルから1兆4690億ルーブルに微増。逆に、旧ソ連への輸出は17%減少しています。

純利益では、 2011年度はFortune誌で「世界で最も純利益の高い企業」と認定されていましたが、2012年度はExxonMobilとAppleに抜かされ3位。

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ロシア経済成長率予測を3.6%→2.4%に低下

Vedomostiが、2013年のロシア経済の成長率見込みが大きく引き下げられていると報じています。

経済発展省は2013年のロシア経済成長率予測を3.6%から2.4%に引き下げ。また、インフレは5.8%、資本流出が300億-350億ドルと見込んでいます。インフレ予測はさほど変わっていませんが、資本流出は100億ドルとの見込みからだいぶ増えています。

投資の伸びが想定の6.5%に比べ実績が4.6%と2%近く低いことと、主にガス輸出の不振が大きな原因のようです。

また、RIA NOVOSTIでは、経済産業省は石油・ガス価格が今後下落すると予測していると伝えています。石油・ガス価格の下落はルーブルの押し下げ要因となり、輸出部門に肯定的な影響を与えるとも。また、消費の伸びも低下しています。

年率2.4%というと先進国並みです。下手したら日本でもこのくらい今年は叩き出せるかもしれません。それにしても第1四半期が終わったばかりで1%も見込みを変えるのは尋常でない。原油価格も落ちています。経済発展省では不確実性が原因と見ているようですが、構造的な問題だと思います。日本経済と似たような状況に陥ってるような感じですね。

[関連記事]
 ロシア13年成長率見通しは2.4%、09年以来の低迷に(ロイター

[単語]
・понизить прогноз роста ВВП : GDP成長率予測を下げる
・отток капитала : 資本流出
・стагнация : スタグネーション
・в среднесрочной перспективе : 中期的に
・спотовые контракты : スポット契約
・сланцевый газ : シェールガス
・ценообразование на газ : ガス価格形成
 

ロシア企業が安いのには理由がある:(3)設備保守に費用がかかる分野

昨日は酒のんでそのまま寝てしまって更新できず・・・なんという屈辱ッ。
というわけで本日は2つ更新です。

引き続きFinmarketが掲載しているCitiの記事について。

ロシア企業の価値が低く見える件を、その特徴が顕著である4分野(石油、ガス、インフラ、金属)について分析しています。要は、「ソ連時代の設備保守にばかり金が使われて新規設備にはあまり投資されていない」ことが、企業の利潤を大きく見せているということです。

ノリリスク・ニッケルなんて新規投資ゼロみたいです。本当?

前提がちょっと大げさなところもありますが、上記の条件を考慮に入れてPERを修正すると6.2倍から10.3倍に上がり、割安感が薄れると。それでもそんなに高くないように見えますが・・・(日本企業と比べてしまうからか)。

もう1つだけ記事が続きます。

ロシア企業が安いのには理由がある:(1)石油依存によるボラティリティ続きを読む

ロシア企業が安いのには理由がある:(1)石油依存によるボラティリティ

Finmarketが、CitiBankによるロシア株式市場の分析について報じています。

PERで見ると、ロシア株は他のBRICs諸国に比べても安すぎるとよく言われているようです。MSCI RussiaインデクスのPERは6.2倍と、それだけ見るとあらお買い得ね、という風に見えます。しかし、この記事には、それには以下の理由があるとしています。

・ロシア株式市場のボラティリティが大きい
・株式市場が石油価格に依存しすぎ
・特にエネルギー関連企業で(減価償却の関係で)PERが良く見えている

1と2は関連しています。前にもちらっと書きましたが、ロシア市場に投資することは石油・ガスといったコモディティに投資することに近いです。この記事でも書かれており、元記事にはグラフもついていますが、ロシア市場のインデックスであるMSCI Russiaに含まれている中でエネルギー分野の割合が他の新興国と比べて5倍、50%を超えています(!)。エネルギー分野以外の産業もおそらくエネルギー分野との連関性が強いと思いますので、ロシア投資≒エネルギー関連コモディティ投資、と考えざるを得ません。コモディティ価格のボラティリティが大きい→ロシア株式市場もボラティリティが大きい、という至極単純な構図。

というわけで、PERだけで見るとお買い得に見えるロシア株式市場ですが、こういったリスクがすでに織り込まれているから安いだけだ、という結論です。

ロシア投資ブログを謳っておきながらポジティブになかなかなれない記事ばかりが続いてしまってます。積み増しはやめておこう・・・かな・・・。

次回は減価償却についてもう少し詳しく紹介します。

ロシア企業が安いのには理由がある:(1)石油依存によるボラティリティ ←この記事
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ロシア「大陸棚開発の権限やるよ。あとから俺たちも混ぜてくれよな」

飲んで帰ってきたので更新が遅くなってしまいました。一応、日曜除いて毎日更新が目標なので、まだ金曜日だということで。ここ最近はコンスタントに2桁ユニークアクセスがあり、昨日は史上最高の30超えとなりました。ありがとうございます。

ちょっと前ですが、RIA NOVOSTIが大陸棚開発のライセンスについての政府の立場を報じていました。 大陸棚開発の権利は、現在はガスプロムとロスネフチにしかないようですが、これを民間にも開放する方向で検討中のようです。

ただ一筋縄ではいかないのがロシア。日本もだろうけど。
民間企業が開発した鉱区に入りこめるオプションが国営企業には与えられるかもしれないとのこと。 それでは意味ないのでは、と一瞬思いましたが、そんな権利があろうがなかろうがロシア政府の息のかかった企業は入っていけるのだから無問題ですよね!・・ははは・・・はは・・・。

そう思って大陸棚開発を進める民間企業が出てくると、ロシア経済も活性化して私にも少しおこぼれがくるかもしれないので、期待して待っておきます。

では、一部紹介。続きを読む
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