ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

ロシア人の行動

ロシア人「年金だけじゃ生活できないので働く」女性「子供に頼る」若者「貯金する」

Finmarketが、ロシア人の年金に対する見方についての調査結果を報じています。2010年の調査とちょっと古いのですが、興味深いので参考まで。

ロシアでは年金だけで暮らしていけるとは多くの人は思っていないようです。年金だけれ暮らせると思っている人は6%だけ。数字は上がってきてはいるようですが。2005年には、年金受給年齢になっても働き続けると言っているひとが10%だけだったのに対し、2010年には26%にまで上昇しています。また、若年層の方が自分の貯金や個人年金を当てにする割合が多いようです。

日本の状況と似ていますね。東京では、年金に不安を抱いている人が75%もいるようで、他のアジア都市を引き離してダントツで首位のようです(下のリンク記事参照)。団塊ジュニアより下の世代は年金はちゃんともらえないと思っている人がほとんどじゃないでしょうか。私は65歳とか70歳を過ぎても働きたいとは思っていないのですが・・・。


ロシアでは、2010年は危機後なので、「働かなくちゃまずい」と思った人が多かったと推測。
また、男性に比べて女性の方が、子供を当てにする割合が多いとのこと(男性15%、女性28%)。これも日本でも同じような傾向がある気がします。

では一部紹介。
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ロシア人「臨時収入があっても借金は返さないよ」

RBK Dailyは、ロシア人に臨時収入があった場合に何に使うかというアンケート調査結果を報じています。

日本だと貯金がダントツ1位ではないかと思われますが、ロシアではやはり消費が一番人気のようです。それでも、リーマン・ショック後は何かのときのために溜めておくと言う人も増えているそうです。バブル後の日本か!

記事本文にはランクは載っていないのですが、図説で説明されているので以下のとおり。

1位 生活用品を買う(家具、衣服、家電等) 28%
2位 何かの時のための予備費とする 28%
3位 銀行預金・株式その他有価証券の購入 14%

銀行預金と有価証券は危機後にランクを上げているのがすごいですね。逆に借金を返す人が少ない、というのは面白いです。ローンを借りる人は通常の収入から返せるから返さない、というような説明がなされてましたが、インフレがあるので借金が有利だからだと想像します。 

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ロシア人の収入源(の数)が減っている?

少し前の記事ですが、RBK Dailyがロシア人の収入源に対する考え方について報じています。

2013年には59%のロシア人は収入があんまり変わらないと考えていて、収入が改善すると考えているロシア人の収入源は、7割の人が給与、16%がフリーランス、副業が11%となっているようですが、副業の下落率が高いとのこと。どれだけの人が収入が改善すると考えているのかはわからないのですが・・・。

モスクワに限っていえば、ロシア人は結構副業を持っているイメージでした。フルタイムで働いている人が夜に英語を教えたり、翻訳をしたり、掃除をしたり広告を配ったり、何らかの形で収入源を一つだけにしない努力をしていたような気がします。最近は雇用が安定してきたということなのか、副業程度ではあまり儲からなくなったのか。 

また、収入に対して楽観的な見方ができない理由のトップはやはりインフレ。そりゃハイパーインフレ経験したらそうでしょうな。ハイパーインフレを経験していない私も2%のインフレが恒常的になっても収入がそれほど上がらんかったらどうしようと思います。収入上げてくださいお願いします。

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クレカがロシアでも定着・・・?

2012年のローン市場についての記事がInvestcafeが掲載しています。

ローンがロシアでも根付いてきており、特にクレジットカードの伸びが著しいという内容。モーゲージその他のローンは2013年度は少し減速するかもしれないが引き続き拡大、クレジットカードは今年と同様のペースで拡大するという内容です。利率が少し上がってきているというのは気になるところ。

ロシアの記事にありがちなのですが、成長率という割合の数字は書かれているのですが元の原数字が書かれていないので、想像がちょっとむずかしいところがあります。元の数字が悪いのを隠すために成長率だけを公式発表にいれる時代の名残でしょうか。ま、もともとが銀行の株価予想記事なので成長率だけ考えていれば良いのかもしれませんが。

カーローンやモーゲージなど抵当が取れる形のローンはしばらく前からブームだブームだと言われていますが、クレジットカードも増えてきたのですね。ロシアにいたときは、銀行からVISAデビットが付いているキャッシュカードをもらっていましたが、 クレジットはもらえませんでしたからね、時代は変わったものです。

以下、記事の翻訳です。
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ロシア人「貯金?そんなのないっすよ」

豚の角煮を作ろうと材料を買い込んできたは良いが、あまりにもお腹が空いてパンにバルサミコとオリーブオイルを付けて食べだしたら止まらずさらにポテチとビールでほろ酔い気分になってきた炭水化物地獄の今日このごろ、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

RBK Dailyが、どれだけのロシア人が貯金をしているのか、信頼出来る投資先はなんだと考えているのかを伝えています。

この記事によると、貯蓄をしているのはロシア人の3割とのこと。67%は貯蓄0。ちなみに日本は約3割(第一生命調べ、2012/2発表(PDF))。ロシアが多いことは、まあ、予想の範囲内ですが、意外に日本の無貯蓄世帯が多いことに驚きました。

ロシアはインフレ率も高く、過去に何度か通貨暴落を起こしているので、貯蓄なんていうインフレに弱い資産を持たない選択は理解出来ます。といっても、たぶん無貯蓄者の多くは稼いだ金は全部使う、宵越しの銭は持たない人たちだと思いますが。別に悪い意味ではなく、生活が苦しい人が日本に比べて多いということでしょう。

貯蓄率が高いのは、モスクワ・サンクトペテルブルク住民(47%)、高学歴(36%)、老齢者(35%)。貯蓄目的は、マンション購入(29%)が一番高かったようです。予想通りすぎて言葉もありません。あれ、これ、日本と同じ状況か。老齢者がもっと多いだろうけど。

最も信頼出来る投資先は不動産(55%)。金その他貴金属は27%→24%に減少し、そのかわりにルーブル貯金が11%→15%に増えています。やはり不動産ですね。日本と違って、モスクワとサンクトだったら「まだ」価値が下落する感じじゃないです。地震がないからからかな、やっぱり。ルーブル貯金が増えているのが意外です。貯蓄から投資へ、じゃなくてタンスから銀行へ、が少しずつ進んでいるのでしょうか。良い傾向です(ロシアに投資する自分にとって良い、という意味)。

短いから全部載せたいのですが、一部だけ。一応毎回全文訳しています(勉強のためなので)。

2013/01/20 追記
Voice Of Russiaが関連記事の全訳を掲載しています→Voice of Russia
ありがたいことです。続きを読む

2012年に値上がりした「もの」

割と真面目な話題ばかりを続けて来ましたが、ここらで一つ軽く。と言ってもまたインフレのお話。

昨年のインフレは農作物牽引型だったという記事を紹介しましたが、2012年に最も値上がりしたものは何だったのか、という記事があったので紹介します。 Vesti Financeが伝えています(記事ビデオ)。ニュースのほぼテキストがあるのはロシア語勉強用に良いですね。

インフレが続くととりあえず消費しとかないとって気になりますか?日本人は逆に「将来に向けて貯めないと!」といってむしろ節約に走る傾向がある気がします。ロシア人は、また別途紹介しますが、消費に加えて不動産投資に走ります。あ、これは途上国どこでもそうかも。

では気を取り直して10位から。



10位 牛乳 ← 飼料用穀物の値上がり。
 
9位  砂糖 ← ビーツ(砂糖大根)と倉庫費用の値上がり。

8位 牛肉 ← ロシアだけでなくアメリカでの不作。1/3は輸入。

7位  ガソリン ← 一部ガソリンへの税金の増加。2013/1/1からもさらに税金が平均6%上昇。

6位  じゃがいも ← 一部地域では不作で通常の2/3の収穫高に。欧州も不作。
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