Kommersantが、来年度のロシアの失業率が増加する可能性について報じています。

いかにも先行きの暗い話ですが、現在ロシアとしては歴史的に最低水準にある失業率が今後悪化すると経済産業省が予測しています。同時に、インフレ率も下がるとしており、伝統的なフィリップス曲線が現代も生きている感じになってます。懐かしい。

現在、スタグネーションの状態にあり、それは危機よりも悪い状態だ、と言っているのがロシア政府の危機感を強く表しているような気がしますね。

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2014年、経済状況の全体的な悪化のためにロシアの失業率は増大すると、アレクセイ・ウリュカエフ経済産業大臣は考えている。「客観的に見ると、就業率というのは、経済成長にかかる状況の悪化に遅れて現れる指標だ。すぐにではないが、就業率も低下し始める」

経済産業大臣の予測によると、2014年のロシアにおける失業率は6%程度となる。現在の同省の公式予測は5.7%だ。ロシア統計局の最新統計によると、現在の失業率は5.2%。

インフレに関しては、10月末に6.2%を上回ることはないとしている。さらに、同大臣は2013年末には同省が予測しているとおり6%を上回らないと考えている。現在の年率換算インフレ率は6.2%水準だ。

ソチ投資フォーラムに参加したメドヴェージェフ首相も同様の予測を支持している。「今年のインフレ率は、計画していた通り6%前後におさまるだろう。しかし来年は、インフラ関連の公共料金値上げ凍結の決定を含め、我々がとった政策を考慮に入れると、もう少し低く、4-5%程度になると期待している」
[単語]
занятость :就業率
уровень безработицы :失業率
стагнировать : スタグネーションの状態である