Vesti Ekonomikaが、2013年度の経済状況についての経済発展副大臣コメントを報じています。

これは深刻ですね・・・。
ここまで悪いとは。2013年度の経済成長見込みが1.8%というのは最悪の数字でしょう。原因として対外的な要因を挙げているのがまた問題のような気がします。

そして、この1.8%というのもエネルギー産業頼みで、製造業はマイナスとは。 

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 ロシアGDP成長速度は満足いくようなものではない。2013年のGDP成長率はたった1.8%だと見られている。しかも、ロシア経済は2008年世界経済危機以来最も悪い状態だと、アレクセイ・ウリュカエフ経済発展副大臣が発表した。
経済危機以来の5年間でこんなに悪い状況であったことはなかった。GDP成長の鈍化が始まったのは2012年末頃で、2013年度上半期は1.4%しか成長していない。生産は全く成長しておらず、投資も今のところマイナスの瀬戸際に立っている。

ゼロ成長も、プラスの動きを見せている一次産業(採取産業)によって確保されているだけで、製造業はマイナスだ。それでも、下半期の状況は改善し、上半期よりも良い結果がでると考えており、最終的には1.8%のGDP成長率となる見込みだ。もちろんこれでも満足できるような水準ではない。

これには深刻な世界的な問題がある。世界経済の景況がずっと振るわないこと、欧州の不況、ロシアからの輸出量の低下の上に価格の下落が重なっていることが挙げられる。全体として海外からの需要が減退し、そのために企業活動の赤字が形成されている。自然独占的なものに対する費用、賃金にかかる費用を含む費用が数年にわたり伸び続けていることとルーブルの実効為替レートが増価していることから、企業活動に依る利潤が今年度上半期に大きく下落している。

投資についても、7-8月は設備投資が微増しているが、これがやっとの傾向である。経済成長促進とスタグネーションや不況を避けるための施策案を準備している。

[単語]
добывающая промышленность : 一次産業
обрабатывающая промышленность : 製造業
издержки : 費用
реальный эффективный курс : 実効為替レート
во избежание стагнации и репрессии : スタグネーションや不況を避けるために