Rambler Financeが、Vedomostiの記事を引用して、2013年度に入ってからビールやウォッカの売上が落ちていると報じています。

本来であれば元記事を紹介したいところなのですが、Vedomostiが有料制になってしまったのでこういう形に…。

今年の1月1日から、ロシアではアルコール販売についての規制が強化されました。具体的には、
  • 夜間のアルコール販売禁止
  • キオスクでの販売禁止
  • 酒税増加(ビールの場合、1リットルあたり12ルーブル→15ルーブル)
が挙げられます。

最近四半期決算を発表したAnadolu Efesはロシアでのビール寡占企業の一つですが、この第一四半期は前年同時期比で販売量マイナス5.4%を記録。生産量でもマイナス2.7%。

ウォッカの売上も同様で、以前紹介したシナジー社(ロシアのシェア第3位「ベーレンカヤ」を有する)も、この第1四半期で生産高を30%落としています。ただこれは、酒税増加対策で昨年末に増産したことも関係していますが。

ワイン市場も5%減との由。

ビール市場のシェアで言うと、Baltika擁するCarlsbergがシェアを伸ばしているようですね。人口1万人以上の都市におけるシェアは↓
1位 Carlsberg 37.5%
2位 InBev 14.7%
3位 Heineken 14.3%
4位 Efes 14%
その他 19.5%

アルコール規制の強化により、闇市場に需要が流れているとの話もあります。有識者によれば、約30%が闇市場での取引ではないかとのこと。

昔Ochakovoというモスクワ市内にあるビール工場の見学に行ってさんざん酔っ払って帰ってきたことがあります。同じ工場敷地内でペットボトルまで作ってるのに驚いた記憶がありますね。

 
[単語]
・акциз : 税(酒税など)
・запрет на торговлю в киосках : キオスクでの販売禁止