Vesti Financeが、ルーブルの実効為替レートが4月に1.5%下落していると伝えています。年始来では1.5%の増価。

2012年度は、ドル・ユーロに対する実効為替レートは5.7%増価しており、4月は大きく下落したことがわかります。原因としては、ルーブルの為替コリドー(註)の幅を広げる政策が取られており、今後完全変動相場制に向けて徐々に移行しているためだとされています。

※ルーブルはドル・ユーロの為替バスケットに対して、ある程度の変動幅を持って固定しています。この変動幅のことをコリドーと呼びます。

このため、中期的にはだんだんと減価する傾向にあるとこの記事では伝えています。同時に、資本流出が続いていることも減価の一因です。WTOに加盟し貿易の自由化がすすむと、通貨が安いことが国内製造業の競争力につながるとして、中銀も為替対策を急いでいないとしています。本当かねこれ。

4月には、昨年11月16日以来初めてとなる為替加入が実施されましたが、規模は小さいため、現在の減価の方向性についてそこまで中銀が反対するものではないと見られています。 

 
[単語]
・реальный эффективный курс : 実効為替レート
・номинальный курс : 名目レート
・коридор бивалютной корзины : 為替コリドー(2通貨バスケットコリドー)
・свободное плавание валюты : 変動相場制
・валютная интервенция  : 為替介入