メドベージェフ首相が下院に対する年次報告を行なって、経済成長や年金制度など幅広い問題について語りましたが、ここは敢えてサマータイムについて。RIA NOVOSITが報じています。

もともとロシアはサマータイム制を採っていましたが、夏時間への以降を2011年夏にやめ、それ以降夏時間で固定されています。

メドベージェフ首相は、冬時間への以降(サマータイム制の再導入)の必要性は現時点で感じていないが、この問題については今後も検討を継続する旨下院に話しています。 夏時間導入の可否(というか、ロシアの場合は冬時間か)については、賛成派と反対派がだいたい半々らしい。なれない人は睡眠障害にかかったりしているようです。壮大な実験はまだ結果が出ていないので継続協議にしようという冷静な考え方だと思います。

日本でもサマータイム導入については議論されていましたが最近あまり聞かなくなりましたね。システム改修のコストが掛かり過ぎるとか、電力需要が増えてエコではない、そして残業が増える(!)との批判があって反対派の方がなんとなく多いかなという印象です。

ロシアでサマータイムを経験した身にとっては、夜11時近くまで明るいと活動範囲が拡大できるような気分になって、仕事のあと散歩したり出かける機会が増えたので、かなりの賛成派です。日本の場合、夏は夜になっても暑いし、たしかに残業が増えそうな気がしますね。 そんなリスクがある制度は導入できないと反対する人が多いのも理解出来ます。でも、経済ではもっと壮大な実験やってるんですけどね~。
 
[単語]
・раз и навсегда : 最終的に、断固として、きっぱりと
・летнее время : 夏時間、サマータイム
・проводятся исследования : 研究が行われている
・сторонник /противник : 賛成派/反対派
количество сторонников и противников возврата к зимнему времени в обществе делится примерно поровну.
冬時間に戻ることへの賛成派と反対派はほぼ半々である。

・хроническое недосыпание : 慢性的な睡眠不足