ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

August 2013

商業地賃貸価格ランキングでモスクワは9位

RBCが、2013年第2四半期の世界の商業地賃貸価格ランキングを掲載しています。

1位は香港で、1平米当たり年額35,756ユーロ。ダントツです。2位はニューヨーク、3位はパリ、東京は7位で7,135ユーロ。トップ10の中では、3ヶ月前に比べてレントが上がったのがニューヨーク、ロンドン、チューリッヒと東京。

モスクワは9位で、1平米あたり年額6,102ユーロ。来年・再来年にかけて、モスクワでは複数の大規模ショッピングモールの開く予定があり、しばらくは賃貸価格の大きな変化はないと見られています。

10位までのランクングはこちら続きを読む

ロシア:医療に対する政府支出は低く、家計支出が多い

Finmarketが、ロシアの医療・厚生支出についての世銀報告について報じています。

世銀はロシアにおける医療・厚生に対する政府と家計の支出の動きについて、1995年からの研究結果を報告した。ロシア政府は国民の医療に対する支出を抑制しており、家計が支出を増やさざるをえないという結果がわかった。

医療・厚生支出のGDPに対する割合自体は、1995年以降あまり変わっていない。1997年に7.5%を記録したのが最高で、2010年には5%水準だ。

医療・厚生に対する政府支出は、国の医療・厚生支出全体の中での割合で77%から60%に減少している。

政府支出全体に対する割合では、95年に9%だったものが97年に14%に上昇、その後2010年には8%にまで低下している。

逆に、家計からの支出は、国の医療・厚生支出全体の中で4%から6%に上昇している。

同様の一人あたりGDPを持つヨーロッパ諸国・中央アジア諸国に比べると、ロシアは政府支出の割合が低く、家計からの支出の割合が多い。

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20歳未満の失業率が30%近いロシア

Rambler Financeが、Vedomostiの記事を引いてロシアの若年層失業率を報じてます。

7月は、季節トレンドにしたがってロシアの失業率も減少した。7月の失業者数は76,000人減少し、失業率は労働人口(4013万人)の5.3%に下落した。なお、米国は7.4%(同1億1514万人) 、EUは10.9%(2億6424万人)。

ロシアで最も失業率が高い層は、学校を卒業したばかりの若年層で、都市部の15-19歳の層で29.2%、農村部で25.6%を記録している。20-24歳だとそれぞれ12.5%、15%と半減している。最も失業率が低いのは40歳代で、都市部で2.5%、農村部で5.5%だ。15-24歳の若年層全体では14.8%(都市部14.1%、農村部16.8%)。 

40.8%の失業者は、職探しをして3ヶ月未満であり、逆に1年以上の失業者は27.1%だ。32.5%の失業者は全く働いた経験がない。

地方別だと、イングーシが44.5%で引き続き最も高く、チェチェン(27.4%)、トゥィヴァ(21.6%)と続く。最も低いのは、サンクトペテルブルク(1.6%)とモスクワ(1.7%)だ。

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ロシア2013年上半期・1-7月期経済指標まとめ

昨日紹介したFinmarketの記事に、ロシアの2013年度上半期・1-7月期の指標がまとまって掲載されていましたので紹介します。

・GDP成長率:1.4%(年率換算)
  Q1:1.6%、Q2:1.2%
 ※2012年度はQ1:4.8%、Q2:4.3%、Q3:3.0%、Q4:2.1%

・設備投資(1-7月期):前年同期比 -0.7%

・住宅建設(1-7月期):2680万平米、昨年同期比 +6.2%

・小売売上高(1-7月期):12兆8944億ルーブル、昨年同期比 +3.8%

・実質可処分所得(1-7月期):前年同期比 +4.3%
 平均賃金(7月):30366ルーブル、前年同期比 +13.5%

・ 失業率(7月):5.3%、昨年8月は5.2%

・人口(7/1付):1億4340万人、上半期で+77100人
 自然減:52800人(昨年同期比-4200人)、社会増:129900人
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メドベ「石油価格が下がるよりガソリン価格が上がった方が良い」

Finmarketが、ロシア経済に関するメドベージェフ首相の記者会見の内容を報じています。ガソリン価格についての箇所が面白かったのでご紹介。

メドベージェフ首相の発言より、2013年上半期の経済指標をまとめている方が面白いのですが、それは明日の記事にします。

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ガソリン価格の高騰が収まり、逆に急落する可能性もあるが、それは石油価格が急落した場合だ。ロシアにとって石油価格の急落はガソリン価格が高騰するよりも大きな不幸である。ガソリン価格の上昇は客観的に決められるものであり、ロシアだけでなく他国でも起こっていることだ。

ガソリン価格上昇を抑えるためには、代替エネルギー源を開発するための条件を創っていかなければならない。小売での違反については、対応する組織が反応しなければならないだろう。 

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うーん、身も蓋もない言い方。
でも、これがロシア政府高層部のホンネなんでしょうね。 「パンがなければお菓子を食べれば良いじゃない」に通じるところもあるような気がします。これをはっきりというところが良いところかもしれません。日本だったら思ってても言わないよね。続きを読む

経済産業省:第2四半期GDP成長率下方修正→年率でも2.4%からさらに下方修正か

Finmarketが、経済産業省による上半期GDP成長率下方修正について報じています。

経済産業省は、2013年5月期および6月期のロシアGDP成長率をそれぞれ年率換算で1.0%から0.2%、1.5%から0.4%に下方修正した。第2四半期のGDP成長率は年率換算で従来の1.9%から1.2%に修正された。第1四半期の成長率は1.6%。

その結果、2013年上半期のGDP成長率は、1.7%から1.4%に下方修正されている。

8月末に経済産業省は修正予測を報告する。2013年GDP成長予測(2.4%)を下方修正する可能性もある。 Andrey Klepach経済産業副大臣は、第2四半期の経済の弱さに関連して、2013年度GDP成長予測の下方修正の可能性はあるかとの質問に対し、「第2四半期の1.2%成長という数字は我々の予測を下回るものだ。年間予測の下方修正の議論の根拠となる」と発言した。

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もともとの年率2.4%の成長率でさえ、ロシアにとってはかなりの不振ですが、上半期GDP成長率実績が予想を下回るものになったためさらに下げることになりそうです。本格的に不況に入っているような感じを受けます。それにしても、修正幅が大きくて驚きです。何が原因だったのか・・・?

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ロシア:ウクライナからの輸入を全面ストップ

ロシアがウクライナからの輸入を完全に止めている問題について、ロシア政府の見解をFinmarketが伝えています。

8月14日からロシア税関がウクライナ企業すべてを「リスクのある企業リスト」に含めたため、現時点でもウクライナからの輸入が全面ストップしているという問題。すでに損害は250万ドルと見積もられています。

ロシア政府としては、現在の状況を憂慮している、税関の決定でありロシア政府ではこのような決定は採られていないとロシア政府広報部は発表しています。かといって何の対策も採ってないみたいですが…。

ウクライナのアザーロフ首相は、本件問題は関税同盟の構成上の問題であるとして、二国間の経済紛争ではないとはしているようですが、ロシアがウクライナに対して経済的な戦争を仕掛けたという見方もあるようです。

まだこの段階では何がなんだかよくわかりませんが、両国間ではよくある話かも・・・。 続きを読む

ロシア中銀:2013年度GDP成長見込みは2%

中銀が2013年度GDP成長予測を2%に下方修正したとRIA NOVOSTIが伝えています。

中銀金融政策報告によると、中銀は2013年度のGDP成長率を2%と予測し、一定程度の生産能力の余剰を予測している。

経済産業省は、ロシア経済の現在の不況リスクが解消されることを念頭に置いて、 今年度の成長予測を2.4%で据え置いている。

中銀報告では、経済成長の抑制要因として2013年度上半期における石油価格低下を挙げられている。現在、欧州地域のビジネス活動が低水準であり、 海外需要も限定されているため、これが短期的にロシア経済の刺激要因とはならない。

2014年にはこの要因が弱くなって経済成長が段階的に回復されると予測。しかし、中期的には、生産能力が需要を上回る状態は続くと見られ、急速な成長は見込めないとしている。

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 なんか下方修正が続きますね。
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経産大臣「スタグネーションだけど不況じゃないんだって!信じて!」

経済発展大臣が、ロシア経済はスタグネーションの状態であるが不況にはならないと発言したことをRossiyskaya Gazetaが報じています。

ロシア経済の低成長は、構造的・マクロ的な問題であり、改善には長い時間を要する。3ヵ年予算計画の見直しが必要であり、また2030年までの予算戦略策定の枠内で長期的経済予測も見なおさなければならない。世界経済の成長とロシアの競争力の今後の予測も考慮して、将来の経済成長の速度についてより保守的な評価をしなくてはいけないだろう。

競争力が急速に低下する原因として、年金への高い負担率、公共料金政策と絡む費用の増大、経済成長と賃金の比率悪化が挙げられる。

不況にはならないというのは、消費需要と輸出が旺盛だからだ。ロシアの純輸出はすでに経済成長の強力な牽引役とは言えないが、それでも今後も長年にわたって高くはないかもしれないがプラスの成長を確保できるものだ。ロシア経済は構造上、世界経済の平均である3%成長は維持できると考えている。構造上の大きな変化がない限り、世界平均を大きく上回る成長は難しい。

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今年、経済発展省はロシア経済の長期予測をしていましたが、早くも下方修正でしょうか。なかなか明るいニュースがないですね、最近・・・。 続きを読む

第2四半期のGDP成長率は減速

Finmarketが、ロシアのGDP成長率について報じています。

ロシア統計局によると、2013年第2四半期のロシアGDP成長率は前年同期比で1.2%となった。経済成長率は鈍化を続けている。今年第1四半期は1.6%、2012年第4四半期は2.1%、同第3四半期は3%、同第2四半期は4.3%、同第1四半期は4.8%だった。

7月末にUlyukaev経済産業大臣が発表した際の2013年上半期GDP成長率予測は1.7%だった。第3四半期には年率で2%まで上昇すると見ており、今年度のGDP成長率予測である2.4%を今のところ見直す予定はないとしている。 

昨年のGDP成長率は3.4%だった。

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もともとの経済産業省による第2四半期成長率予測は1.9%だったので、それに比べるとだいぶ低い結果となりました。が、中銀は最近の取締役会で「経済減速のリスクがある」とだけ指摘しているなど、金融的な刺激には今ひとつ乗り気じゃないようです。
 
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ロシア経済の成長を信じロシア経済に投資する中年の投資と勉強の備忘録です。 ロシア語の勉強も兼ねて、ロシアや旧ソ連諸国の経済関連ニュースを紹介していきます。勉強中なので、いろいろ教えて下さい。 HN:イワノフ ブログランキングに参加しています。面白かったらどちらか押してください~↓
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