ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

February 2013

ロシア人「年金だけじゃ生活できないので働く」女性「子供に頼る」若者「貯金する」

Finmarketが、ロシア人の年金に対する見方についての調査結果を報じています。2010年の調査とちょっと古いのですが、興味深いので参考まで。

ロシアでは年金だけで暮らしていけるとは多くの人は思っていないようです。年金だけれ暮らせると思っている人は6%だけ。数字は上がってきてはいるようですが。2005年には、年金受給年齢になっても働き続けると言っているひとが10%だけだったのに対し、2010年には26%にまで上昇しています。また、若年層の方が自分の貯金や個人年金を当てにする割合が多いようです。

日本の状況と似ていますね。東京では、年金に不安を抱いている人が75%もいるようで、他のアジア都市を引き離してダントツで首位のようです(下のリンク記事参照)。団塊ジュニアより下の世代は年金はちゃんともらえないと思っている人がほとんどじゃないでしょうか。私は65歳とか70歳を過ぎても働きたいとは思っていないのですが・・・。


ロシアでは、2010年は危機後なので、「働かなくちゃまずい」と思った人が多かったと推測。
また、男性に比べて女性の方が、子供を当てにする割合が多いとのこと(男性15%、女性28%)。これも日本でも同じような傾向がある気がします。

では一部紹介。
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プーチン「気でも狂ってんじゃねえの?」水光熱費の225%上乗せについて

プーチン大統領が、水光熱費が一部地方で225%増しになったことについて吠えています。RBK Dailyが伝えています。

記事の内容的には2段落くらいですむのですが、プーチン大統領の叱咤をそのまま記事に落としているが面白く訳してみました。イメージとしてはべらんめえ調。サンクト出身だからちょっと違うんだと思うんですけど、話している中身を見ているとべらんめえ調で話してるとしか思えなかったので、前半はそう訳していたのですが後半はやっぱり大統領だしということで丁寧にしてみました。

「気が狂う」с ума сойтиはロシア人がよく使う表現の一つ。кошмар「悪夢だ」と同じくらいよく聞きます。日本語で言うとちょっと強いですが。

この記事を見ただけではちょっとわからないので調べる必要があるのですが、政令354号で、これまでの水光熱費支払いを2つに分けて、所有者が払う分(固定資産税のようなもの?)と、実際に使っている人が払う分(水光熱費?)と請求するかどうかを地方公共団体が決められるようになったようです。今回は、この制度を導入したせいでムルマンスク州などで毎月の支払が225%増しになったことについて、プーチン大統領が表題の発言をしたわけです。

上乗せするのはわかるが、もっと穏やかにしておけよ、という結論でした。あんまり変わってないとおもうんですけど。

一番最後のプーチン大統領の発言が怖い感じでソ連ぽかったので紹介します。
プーチン大統領はこう指示した「なるべく早く問題を解決しろ。分かったか?支払いは経済的な根拠付けがあり社会的に平等でなければならない。国民が平等さがなく、官僚の横領と高慢しかないと思うようだったら、地方公共団体、地域、州、連邦官僚の評価はそれに見合った正しいものになると思って欲しい」
日本の政治家でこんなにはっきりと言う人います?いたらマスコミにこき下ろされそうですけど。「恐怖政治だ」とか言って。

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SBIからまたルーブル建社債発行。今度は5.2%。

SBI証券からまたルーブル建て社債が発行されるようです。今回の発行元はまたもやバークレイズ・バンクPLC。

売れ行きが良いのでしょうか。今日はイタリアで変な動きになりましたが、確かに最近は円安の傾向が続いているので、外債を買っておこうという気持ちはわかります。

が、1月のBNPパリバのやつが年率6%で、今回が5.2%。発行体の格付けはS&PのA+で変わらず、期間はBNPパリバが5年で、今回のが3年半。

ちなみにロシア国債はここを確認すると2018年償還のものの利回りが約6%。ロシアの国債格付けはBBBなので、格付けが良いので利率が低いのはわかるが、バークレイズは日本でルーブル起債してロシア国債買うだけでさやが取れる計算か。しかしどんどん安くなるな・・・。

以前にも書いたとおり、このくらいの利率ではそれだけで手を出せるような魅力はありません。円安が今後3年半続くと確信しているのであれば良い商品かと思いますが、そこまでは確信がもてません。これなら株式市場に投資するほうが諦めがつきますね。通貨切り下げ競争がつづき、ロシアも参戦して公定歩合を下げるようなことになれば債券がちょっと魅力的になるかもしれませんが、この買い方だと途中売却も面倒そうですし、為替手数料に勝てるかどうか・・・。

いずれにせよ、投資は自己責任でおねがいします。
 

大統領経済会議メンバー「プーチン大統領の経済戦略は実現不可能」←助言してないの?

ロシアの経済戦略が非現実的であるとする記事を独立新聞が掲載しています。

今後のロシアの潜在的成長力は4%以下と見込まれるのに対し、プーチン大統領が署名した経済戦略に関する大統領令は少なくとも5-6%、なかには8%の経済成長を前提としないと実現し得ない内容になっていると、政府顧問のエコノミストが主張しています。それくらい調整してから出せなかったのか。いや、健全なことだとは思いますが。

実現するためにはエネルギーに頼った現在の経済政策の延長ではなく、新しいことをして行かなければならないと、もっともなことが主張されています。ただ、その「新たなこと」として、この記事では輸入代替が挙げられているのがこれまた古式ゆかしい感じです。アジアやラテンアメリカで1970~80年代に流行っていた議論という印象。輸入代替を進めるためにどうするかといえば関税障壁で守るのが一番てっとり速いのですが、日本の農業を見ればそれがうまくいくかどうかは当てにならないことが良くわかります。WTOに加盟した今、関税障壁もおおっぴらにはやりにくいと思うので、意図するところは国内産業のイノベーションに基づいた輸入代替ということだと信じたいです。

あと翻訳ブログなんでそのまま訳しましたけど輸入は輸出でファイナンスされるっていうのも何故?長期的にそうあるべきだとこの人が考えているだけなのを そのまま記事にしちゃったのか?結局具体的なことは何一つわからない記事でしたが、ロシア語の勉強としては独立新聞の記事は良いと思うので紹介します。実際、ロシア語勉強中は独立新聞を結構呼んでましたね。赤星も読んだけど。

ロシア語的には、スタグネーションстагнацияから造られたと思しきстагнироватьという単語を初めて見ました。輸出がスタグネーションになるっていうのも意味がわからないので停滞するとしました。

では、以下抜粋。続きを読む

カテゴリ分けの変更

ほとんどの記事が「ロシア経済」カテゴリになってしまうのをどうにかしたいと思っていましたが、先日ライブドアブログより、カテゴリの親子管理が可能になったとの連絡がありました。

ロシア経済を親カテゴリとして、その下に「経済成長」「エネルギー」「金融」など作っていけそうです・・・が、手間がかかる・・・。ちょいとお待ちください。

それにしても、一時期100を超えてきたユニーク数ですが最近は20台にまで落ちる日も。ソチの話でオリンピックファンを集めた反動でしょうか。

ロシア年金ファンドの運用動向:GSレポート(4)終

GSの年金ファンド運用に関するFinamrket記事、続き&最後です。

最後に年金ファンドの株式投資について。危機前は株式にもある程度の投資をしていたものの、その後はほとんど手を引いてしまった年金ファンド。

しかし、株式市場投資に制限の少ない民間ファンドの人気も高まりつつあり、今後株式市場を活発化させる可能性が高いようです。

さて、次の危機はいつになるのでしょうか・・・。

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ロシア年金ファンドの運用動向:GSレポート(3)

GSレポートに関するFinmarketの記事の続きです。

ロシアの株式市場は海外投資家が支配しているのに対し、債券市場にはまだ海外投資家の参入は少なく、ロシアの年金ファンドと銀行がメイン・プレイヤーです。銀行は、中銀オペをするための担保としてポートフォリオの40%を債券で保つ必要があるため、償還が近い債券を大量に保有しています。

私も日本債券については期間を短期化していくか(投資信託)、償還まで持ち続けられるやつ(個人向け国債)で持って行こうかと思っています(まだ実施していませんが)。いきなりデフォルトはないでしょうが、利率上昇はそのうち起こると思うので、残存期間は気になるところです。 ましてやロシアはデフォってますので。

ただ前にも書きましたが、ルーブル建て債券の国債決済が可能になったようなので、今後債券市場も盛り上がるのではないかと。参加者が増えれば国債のプレミアムも下がると思われるので、ロシア経済にも良い影響を与えるでしょう。

経済成長という面ではロシアは新興国としては頼りなく見えてきていますが、証券市場的には今後伸びる余地がまだまだあるかなと。

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2012貿易統計:エネルギー輸出が頼りの貿易黒字

GSレポートはまた明日ということで、Finmarketが2012年の貿易統計について簡単に報じています。

貿易統計は中銀と税関がそれぞれ取っているようで、微妙に数字が違いますがより詳しい税関統計上の2012年貿易統計速報は以下のとおりです。

・貿易総額:8373億ドル(2011年比+1.8%)
・輸出:5247億ドル(+1.6%)
   うち 燃料エネルギー製品:3694億ドル
      金属製品:445億ドル
      機械・設備・輸送機器類:265億ドル
      化学製品:320億ドル
・輸入:3126億ドル(+2.2%)
   うち 機械・設備・輸送機器類:1571億ドル
      食料品:402億ドル
      化学製品 :477億ドル
・貿易相手国:CIS以外:7196億ドル(+3.1%)
   うち EU:4103億ドル(+4.1%) ※オランダ827億ドル、ドイツ739億ドル、イタリア458億ドル
・貿易相手国:CIS以外:1177億ドル(-5.3%)
   うち ウクライナ:451億ドル、ベラルーシ:357億ドル、カザフスタン:224億ドル

エネルギー関連が多いというか輸出の半分以上というのは納得。貿易相手国でCISの数字がシェアではなく実額で落ちているのは面白いところです。ここらへんのプロの方のご解説を待つということで・・・。

数字の羅列なので今回は訳は付けません。

ロシア年金ファンドの運用動向:GSレポート(2)

昨日のFinmarketの記事の続きです。

国民の年金の大半は対外経済銀行がほぼ管理しています(企業から直接送金を受けるため?)。ただ、投資先は2009年までは国債しか認められていなかったとのこと。つい10年前にデフォルトした国の国債しか投資先に認められていない年金ファンドも怖いのですが・・・。2009年以降は社債や銀行預金が可能となったので、前述のとおり銀行預金がどんどん増えているという状況。

具体的には、2009年末は年金ファンドの97%が国債であったのが、2012年第3四半期には58%まで下がって、銀行預金が16%、社債が15%となっているようです。 

ロシアの民間年金ファンドは、危機前はがっつり株式に投資をしていたが危機後は株式からはほとんど手をひいてしまったとのこと。手を引かなければ回復していたのに・・・という鱈レバは個人のレベルで抑えておかないととんでもないことになりますが。

では、続きは↓。

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ロシア年金ファンドの運用動向:GSレポート(1)

1週間お休みいただいてました。また明日からロシア語本気出します。というわけで今日は過去の遺産より。

Finmarketが、ロシア有価証券市場のゴールドマン・サックスによる見通しについて報じています。他国では圧倒的な存在感を持つ年金ファンドが、ロシアの株式市場と債券市場ではその役割を果たしていないので、将来的に年金ファンドが参入すれば盛り上がる、という論調。

ロシアの年金ファンドが管理する資金はGDPの5%。大和総研によると、OECD平均は60%を超えており、日本は20%超、ということなので、まだまだ小さいようです。が、毎年毎年成長していて、今後影響力はますます大きくなっていきそうです。

現在の資金量は3.1兆ルーブルで、ロシア債券市場の7.5兆ルーブルに比しても45%となるのですが、ただ、現在ロシアの年金ファンドの運用は国債よりも利回りの良い銀行預金に移ってきているとのこと。その比率はまた次回分で。逆に、債券市場はユーロクリア基準を導入してルーブル建て国債の直接決済が国際的に可能になったようで、外国投資家の関心を集めるようです。

確かに、この資金が株式市場に流れ込めばだいぶ株価が上がりそうですね!もうちょっとロシア株式インデックス買い増そうかな・・・。債券も外国銀行が発行するルーブル建て社債より直接国債が買えた方が選択肢が増えて良いと思います。よっぽどプレミアムが載ってないと買いづらいとは思いますが。

長めの記事なので何回かに分けて紹介します。

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ロシア経済の成長を信じロシア経済に投資する中年の投資と勉強の備忘録です。 ロシア語の勉強も兼ねて、ロシアや旧ソ連諸国の経済関連ニュースを紹介していきます。勉強中なので、いろいろ教えて下さい。 HN:イワノフ ブログランキングに参加しています。面白かったらどちらか押してください~↓
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