ロシア経済ニュース

ロシア経済に投資する中年の備忘録(ロシア語→日本語翻訳日記)

ロシア経済2013年の見通し:新たな成長の源泉を探して(1)

ロシア語を勉強したことのある人だったら、「私は4273人の女の子と散歩している」とロシア語で言うのが至難の業であることはご存知かと思います。実際に実現するのも困難ですが。一番下に私の訳を書きますので比較してみてください。

クリスマスも終わりロシアもやっと再開モードに入りつつありますが、引き続きしばらく前の記事を。2013年のロシア経済の見通しがどうなるのか、Finmarketが何人かの専門家に聴いていますが、皆さん割と似た答えをしてますね。「投資環境の整備・改善」という言葉はもうかれこれ15年くらい言われ続けています。ロシア経済について訊かれたら、とりあえず「エネルギー価格次第だよね、ロシア経済って」「投資環境の改善が必要だよね」って言っておけばそれっぽく聞こえるのでお勧めです。

訳していたら長くなってしまったので、分割してご紹介。
まずは、Aleksandr Morozov HSBCロシアCIS主任エコノミストのご意見。

良くも悪くもなく、インフレ率は少し下がる、と、あんまり驚くようなことはないみたいですね。インフレ率が年率10%を超えなければ投資プロジェクトの安全性は高いとかおっしゃっていますが、ロシア人にとってはそのくらい日常茶飯事なのでしょう。それくらいのインフレ率よりは投資環境の方が問題とのこと。2000年代はじめは経済成長率も高く投資環境も実は今よりも良かったが、今は全く逆と、最近ある方のツイートで似たようなご意見を頂いたような話です。政治が安定することと改革が進むことは必ずしも一致しない、というご意見でした。

以前より投資環境が悪化しているというのは面白い。司法手続の不透明性や汚職が拡大しているのか・・・最近勉強不足なので状況はよくわかりませんが、意外です。良くなってると思ってたのですが、思ったよりロシア経済も閉塞感が増しているんですね。

続きを書きました→ロシア経済2013年の見通し:新たな成長の源泉を探して(2)   
更に続き→ロシア経済2013年の見通し:新たな成長の源泉を探して(3)続きを読む

2013年にロシア人を待つ値上げ:公共料金、給与、年金

昨日の記事とインフレつながりで。

毎年1月1日に公共交通機関の値上げがあって、ロシアに住んでいるときはかなり意識していました。20%とか簡単に上がります。なので、12月末に地下鉄の60回分の回数券を買ったりとかなんとか防衛しようとしていましたが、結局使い切れずに損をしたり。でも、どうしても買っておかないと気がすまない貧乏症から貧乏へ発展するパターン。

さて、昨日の記事でもインフレの要因の一つが公共料金のインデクセーションとされていましたが、Vestiが2013年に値上がりになる公共料金の詳細を伝えています。詳細は下部の引用と元記事を当たっていただきたいのですがこんなのが値上げ・増額されます。

  • 電気料金: 12-15%
  • 暖房料金:8-10%
  • ガス料金:15%
  • ガソリン税:20%増額
電気料金は日本でも値上げされましたが、ロシアでは他の料金もこんなに上がるんですね。エネルギー生産国なのでもともとが安いというのはあるのでしょうが、これが毎年毎年だったら国民も高いインフレ予想をしてしまうのも不思議ではありません。インフレ率は皆がそう予想すればそのとおりになってしまいますしね。実額がこの記事にはでていないので正確な比較ではありませんが、日本と比べたらまだ安いのかな?ガソリンは一般的な95の2012年平均価格がリッター30.66ルーブルと90円程度なので、まだ安いって感じでしょうか。産油国なのに高い気はしますが。

日本と違うのは支出が増えるだけではなくて収入も増えるということです。同記事では、 2013年1月1日から最低賃金(MPOT)が月額4611ルーブルから5205ルーブルに上昇すること、平均給与額が名目で9%、実質で3.5%上昇する経済発展省予測を伝えています。また、平均年金額も2012年の約2倍の月額10300ルーブルとなる見込みです。最低賃金は約15000円、平均年金額は30000円ほど、日本で考えたらありえないくらい安いですが、ロシアの物価を考えてもまだまだ低いです。

この記事では、1月1日からUniversal Electronic Cardの導入が開始されるとありました。ネットでサクッと調べましたが日本語の定訳がわからずとりあえず総合IDカードとしておきます。住基で日本ではかなり議論になりましたが、ここらへんはロシア人反発しないのかな。ロシアで個人情報が政府に正確な記録として渡されるのは、個人的には嫌ですね。 行政サービスの大幅な効率化となるのは明らかなので基本的に賛成ですが、ロシアだと、ねえ。
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ロシア:2013年のインフレ率予想は6-9%

2012年度のロシアのインフレ率は6.5%と、年初予想より少し高くなったようです。RBKが伝えるところによると、2013年は6-9%のインフレ率予想がなされていますが、だいたい6%後半の予想が多いようです。「続きを読む」以降に一部引用しておきます。

ちなみに最近マネックス証券で発売されたPNBパリバのロシアルーブル建て社債の利率が6.18%ですので、ルーブル建てで見る限りこの債券は実質マイナスの利率になってしまいそうですね。円建てでは為替の要素があるのでなんとも言えませんが、 日露間のインフレ率格差にもかかわらず中期的に円安に動くのかどうか、不安なところです。ロシアではこの利率で起債できるのでしょうか。

 インフレがどうなるかという点では、農作物の作付状況と公共料金の価格改定が影響をおよぼすようです。農業は経済に占める割合はあまり大きくないと思っていましたが、消費者物価には比較的大きな影響を与えるのでしょうね。それにしても、公共料金の値上げが10-15%とは高いですね。インフレ率より高くてみんな文句言わないのでしょうか。
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ブログ始めます。

以前はロシアや旧ソ連諸国に関わる仕事をしていましたが、それから離れて久しくなりました。目の前のことにばかり力と時間を取られ、ロシア語やロシアに関する知識が少し古びてきてしまったと感じ、リハビリも兼ねて2013年からあらためて勉強をしていこうと思い立ちました。

ロシア語のニュースサイトで面白そうな記事を和訳して、著作権的に問題が無いものであればそれを公開、そうでなければ引用&紹介をしようと思います。

ほんの少しですがロシア市場に投資もしていますので、経済関連ニュースをメインにやっていこうと考えています。なにぶん知識が錆び付いているので、誤訳や背景知識不足による勘違いが多々出てくるかもしれませんが、コメント等でご指摘いただけると嬉しいです。また、「このニュースが面白いよ!」と教えてもらえると非常にありがたいです。

あまり無理せず、のんびり長く続けていければ良いな~と思ってます。ごゆるりとお付き合いください。
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